マッサージは受けた後が大事

今回は施術後に関して
・身体はどのような状態になっているか
・身体を早く回復させる為にやっておいた方が良い事
・もみかえしについて
以上の事をお伝えしていきたいと思います。

もみほぐしやリンパマッサージなどでも同様ですので
ご自身の体調を早く整える上で参考にされてください。

まずマッサージなど身体をほぐす施術を受けられた後に
・血流が良くなる
・身体が温かくなる
・動きが良くなる
・身体が軽くなったような感覚になる
などスッキリした状態になる方がほとんどだと思います。

身体をしっかりほぐすと固まっていた筋肉が柔軟性を取り戻し、
筋肉本来の力が戻ってくるためこの様な感覚になります。
スッキリして『元気になった！』と
いつも以上に張り切って作業を始める方も多いと思います。

その行動自体を悪いとは言いません。
元気に動ける嬉しさや作業効率が上がっている感じは凄く充実感をを感じるものです。

ただ程々に頑張るくらいに抑えましょう。

身体は軽くなった感じがしていますが、
それは一時的に柔軟性を取り戻しているだけで
筋肉の回復自体はまだ始まったばかりです。

これから筋肉は良くなった血流によって
・筋肉に蓄積された疲労物質の排出
・栄養の補給
・固まってしまっていた筋肉の修復
を行う予定になっています。
この修復工程が大体２～３日かかるとされています。
それが終わる前にあなたが頑張ってしまうと元の固い筋肉へ戻ってしまう事になります。

ですので身体の辛さがあってマッサージを受けられた方は、
スッキリしても頑張りたい気持ちを少し抑えて程々にして下さいね。

身体の回復に２～３日かかると先ほど記載致しましたが、
回復力は年齢や状態でかなり個人差がありますし、感じ方も人それぞれではあります。

より早い筋肉の回復を促すにはどういった行動をするのが良いのか。

非常にシンプルな答えになりますが
【血流が良くなる行動をして身体を休める】

これに尽きると思っています。
具体的には
・少しぬるめのお湯にゆっくり浸かる
・水分を多めに摂る（白湯やノンカフェインの温かい飲み物がベスト）
・ゆっくりとストレッチを行う
・リラックス出来る時間を確保する
・早めに就寝する
などがあります。

全部行う事はなかなか難しいかも知れませんが、
少し心がけるだけでも身体にとってはプラスになるはずです。

血流が良くなる行動に関してアルコールが質問に挙がる事がよくあります。
アルコールは血管を拡張させる働きがあるのは確かで
そこだけ見ると良いようにも思いますが
アルコールの消化の為に水分を多く使用し
利尿作用もあるのでさらに身体の水分を奪っていってしまいます。

トイレ自体も老廃物の排出の為に必要なのですが
アルコール摂取によりトイレが近くなってしまうのは
処理したアルコールの排出の為であって、筋肉の老廃物の排出ではないので
やはり身体の回復の為にはオススメ出来るとは言えません。
どうしても飲みたい方はお酒の量の倍の水分を摂るつもりで意識されてください。

身体が回復するにあたって起きるのが『もみかえし』ですが、
様々なサイトで見かけるのは
「筋肉（筋繊維）が損傷して炎症が起きているため」
とあります。
個人的にはそれもあるとは思いますが
急な回復状態に入った時にももみかえしは起きるのではと考えています。

もみかえしが起きやすいお客様として
・マッサージに慣れていない方
・ガチガチに固まってしまっている方
・マッサージ中に痛みを堪えて力が入ってしまっている方
が主に挙げられます。

一番最後の施術中に力が入ってしまってもみかえしが起きる場合は
施術者側の配慮や技術不足だと思っているので除外しますが
残りの２つに関してはどんなに力加減に気を付けて弱めに施術しても
もみかえしがくる方が一定数います。

その理由を考察するに
マッサージに慣れていない方は筋肉が普段ない刺激を受けて
急激に回復に向かおうとしているのではと考えています。
普段しないスポーツをやる事と同じで刺激に慣れていない為に起きるのだと思います。

ガチガチに固まってしまっている方は疲労の蓄積が異常に高く
ほぐした刺激によって一気に疲労物質が流れ出して
もみかえしが起きている可能性があると考えています。

もみかえしが筋肉痛と同じような症状であるので
私はこの様な考えの元に施術を行っています。
かなり固まっていた方や初めて施術を受けられる方などには上記の事を説明しております。

今回の記事は以上になりますが、私の経験上の見解がかなり多く含まれております。
身体の回復やもみかえし等に関して１００％の正解は現代医学ではありません。

そこを十分ご理解いただいた上で
ご自身の健康の為に出来る事
ご自身の身体にあったメンテナンス方法
を模索されてください。

よりよい日々を過ごしていくためのお手伝いが出来るように
私も精進していきます。