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リズム

リズムは変わるにせよ
こんな単調な往復によって
一人と一人が結ばれて

たったこれだけのことで
永遠に続く何かを
嗅いだような気になれるなんて

なんて素敵なばからしさだろう

いつもと違うリズム
唇の厚みをはかりながら
感情はついに取り残されるにしても

あなたを見ることができる
こんな他人との往復の中で
単純なあなたの横顔さえも

(1991年夏頃)


サポートの一部を誰かのサポートに繋げていけるのが理想です。途切れることなくー