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【梅園魚品図正】(30) 章魚(たこ)

出典:国立国会図書館デジタルコレクション『梅園魚品図正 巻1

章魚 タコ

『本草』曰 章魚 タコ  章キヨ 韓文
『臨海志』 キツ魚 タコ  [■は亻+吉+鳥]

癸巳十月十二日 真寫
海魚類

『和名鈔』 海蛸子  和名 太古

今按  蛸正   
俗 用   ヲ  出不 

『本草』云 海蛸子
 テ    裸 ハダカナルニ 而 圓頭 ナル者也。長 丈余 ナル フ  海肌 ト 

章魚タコに、大章魚ヲホタコ小八梢魚クモタコ石距アシナガタコ井々八梢魚イゝタコ 等あり。但馬の大章魚、其大也。人馬及び □ を食ふと云。其足の巡り二三尺に及。丹波、熱海●●●の章魚、又大也。蠎を取りし説あり。畧之盲説矣ならん。

※ 「蠎」は、訓読みで、おろち、うわばみ。
※ 「矣」は、文末にそえる助字で、断定・推量・疑問・反問・感嘆の意。



筆者注 『梅園魚品図正』は、江戸時代後期の博物家、毛利梅園による魚図鑑です。説明文書は漢文体が中心でのためパソコンで表示できない漢字が多く、漢文の返り点と送りがあります。読みやすさを考え、パソコンで表示できない漢字は □ とし、名称の場合はできるだけ [■は〇+〇] の形で示すようにしました。

また、漢文の返り点と送りはカタカナと漢数字、振り仮名と送り仮名はひらがなで記載しています。
この作品に引用されている文献については、こちらの note を参照してください。 → 【梅園魚品図正】文献まとめ

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