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鉑石くだく絵(はくいしくだくえ)

鉑石はくいしくだく絵

山よりほり出したる鉑石はくいしをもち出してかちくだく。これをかなめといふ。故に、そのつちをかなめつちといふ也。鉑をくだくは、おほくは女の所作しよさなり。鉑を入て背負せおふうつは物を、ゑぶといふ。ゑぶの正字はいまだつまびらかならず。

又、はくも鉑の字 正字にあらず。鉑は、金鉑、銀鉑のはくなり。字彙にいはく、鋛古猛切音硫金銀鉄 ● 也とあり。本字は鋛なるべし。


※ 「字彙」は、明の時代の漢字字典のこと。編纂者は梅膺祚ばいようそ

出典:国立国会図書館デジタルコレクション『日本山海名物圖會 一
「かなめ槌」

山よりほり出したる鉑石をもち出してかちくだく
これをかなめといふ

故にその槌をかなめつちと云也

鉑をくだくはおほくは女の所作なり
鉑を入て背負うつは物をゑぶといふ
ゑぶの正字はいまだ詳ならず


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