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千島国 海獺採之図

千島国 海獺採之図

出典:国立国会図書館デジタルコレクション『大日本物産圖會 第2帖

海獺ラツコは、其毛  やはら  にして、指をもつて    もんをかく    するに、少時ざんじ、其形をのこす。皮をばうに造りて、人の しよう する所也。千島、得撫島うるふごしやに多く産ず。土人、全体皮を以て造し、  鰹節形かつをぶしがた  なる船に体の入るべきほどの穴を三か所穿け、舟の中へ水の入らぬやう穴よりつゞく皮をうらだにゆひ付、一人はかいをもち、両人もりにて、海上にうか海獺らつこつきとるなり。

鰹節形なる船に体の入るべき程の穴を三か所穿け
舟の中へ水の入らぬやう穴よりつゞく皮をうらだに結付
一人は櫂をもち
両人もりにて  海上に浮む海獺を突とるなり



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