【梅園魚品図正】(4) 乾鯷魚(ごまめ)/鯷(ひしこいわし)/ほうぼう
乾鯷魚
俗曰 田作
鰮 の其苗の小なるを、メダツクリと云。
又、シラスと云。
塩を不 淹、乾たる者、淡 □ シラスボシ と云。鰮のやゝ大なるを田作と云。五月、農夫の苗を挟む時、最多く是を義饌とす。故に、田作りと云。則、ごまめ也。
予考に、鯷は 鰮の 一種二種に而、コマメは 鯷の しらぼし也。状形大に異り。可考乎。
淡 □ 、又、シラスボシ、又、チリメンザコは、鰮の苗の小なる者に不非。可考。
※ 「しらぼし」は、塩に漬けず、そのまま干すこと。白干し、白乾し。
※ 「可