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古今名婦伝

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江戸時代の浮世絵師、歌川豊国三代(歌川国貞)が描く歴史上の女性たち。優雅で美しく、ときに強く厳しく、悲しい運命も … その人生を読み解くシリーズです。
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#古今名婦伝

【古今名婦伝】文展千代(ふみひろげのちよ)

※ 「總見寺」は、天正四年(1576年)に織田信長が安土城の築城にあわせて建立した寺。摠見寺…

mominaina
2週間前
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【古今名婦伝】白菊姫

※ 「遠州」は、遠江国。 ※ 「生さぬ中」は、生さぬ仲。血のつながりのない親子の間柄。 ※ …

mominaina
1か月前
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【古今名婦伝】須磨松風

※ 「津國」は、摂津国。 ※ 「蜑」は、海人。 ※ 「姉」の読み「いね」は、姉の女房詞。 ※ …

mominaina
3か月前
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【古今名婦伝】遊女地獄

※ 「地獄變相」は、地獄絵のこと。地獄変相。 ※ 「聞しより見て恐しき地獄かな」は、地獄か…

mominaina
4か月前
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【古今名婦伝】加賀の千代

※ 「いとけなき」は、幼き。 ※ 「勢州」は、伊勢国のこと。 ※ 「麦林舎乙由」は、中川乙由…

mominaina
10か月前
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【古今名婦伝】中万字の玉菊

※ 「竹婦人」は、江戸中期の河東節の作詞者、俳諧師。「傾城水調子」の作詞者。 ※ 「俳人乾…

mominaina
9か月前
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【古今名婦伝】万治高尾

※ 「奇跡考」は、山東京伝の著書『近世奇跡考』。 ※ 「道哲」は、西方寺(浄土宗弘願山 専称院西方寺)の別名。 ※ この辞世の句については、二代目の万治高尾ではなく 初代高尾のものとする説もあるそうです。 📖 万治高尾は、江戸時代初期を生きた女性で、元吉原の三浦屋四郎左衛門抱えの太夫でした。「高尾」というのは三浦屋の太夫の名跡で、九代続いたとも、十一代続いたとも言われます。なかでも最も有名であったのが万治高尾です。 明治時代に出版された『はちす花』には、九人の高尾につい

【古今名婦伝】常磐御前

※ 「義朝」は、源義朝。平安時代後期の武士で、河内源氏六代目棟梁。源頼朝、源義経の父。 ※…

mominaina
9か月前
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【古今名婦伝】下女お初

※ 「婢」は、水仕女。台所で水仕事をする下女のこと。 初は、浄瑠璃・歌舞伎の演目(『加賀…

mominaina
9か月前
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【古今名婦伝】巴御前

※ 「木曽義仲」は、平安時代末期の信濃源氏の武将 源義仲。 ※ 「粟津の戦」は、寿永三年一月…

mominaina
8か月前
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【古今名婦伝】小野小町

※ 「猶子」は、允恭 天皇の妃で、皇后 忍坂大中姫の妹。和歌三神の一として、玉津島神社(和…

mominaina
8か月前
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【古今名婦伝】掃溜お松

◇ 掃溜お松は、江戸時代中期を生きた女性です。 芝三田の遊女で、掃溜お松とも、塵塚お松と…

mominaina
7か月前
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【古今名婦伝】新町の夕霧

※ 「浪花新町扇屋」は、大坂新町の扇屋四郎兵衛。 ※ 「寺町」は、下寺町。 ※ 「九軒」は、…

mominaina
6か月前
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【古今名婦伝】栢原の捨女

※ 「盤桂禅師」は、江戸時代前期の臨済宗の僧(播磨国揖西郡網干の出身)。 ※ 「貞烈」は、女性が操を堅く守って気丈であるさま。 ◇ 田捨女(ステ)は、江戸時代前期を生きた女性です。 寛永十一年(1634年)丹波国柏原の代官・田 季繁の娘として生まれました。幼い頃から利発で、六才のときに次の句を詠んだといいます。 ❄ 雪の朝 二の字ふみ/\ 下駄の跡 雪の日の朝、下駄の足跡(二の字)をふみながら歩く、ステの可愛らしい姿が目に浮かぶようです。 『古今名婦伝』には「初