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Episode of vice captain 6

6  Vice captains ③

 建物がない軍敷地が広がっているそこには、九本の尻尾を持つ狐耳の女性を先頭に、同じく狐耳を持つ男女1名ずつ、そして白髪の女性、金髪の男性がいる。
子どもたちのファイルをくれた、警ら隊の皆だ。

 九本尻尾の女性は、警ら隊のまとめ役である緑だった。
今しも背中から肩に駆け上がった黒猫、ソラと視線を合わせた緑は頷くと、警ら隊に言う。
「出入り口は全て開け終わりました。帰る時、鍵を閉めるのを忘れずに。戸締りに関して何かあった場合はソラに言ってください」
はい!
と4人の緊張感ある返答が重なる。
 緑は、アッシュとジェイルの方を見ると優しく微笑んだ。
「お疲れ様です。ここからは我々警ら隊にお任せください。子どもたちを両親のもとに戻して参ります」

警ら隊の皆様


「5、12、4、20」
ジェイルから子どもを受け取ると、番号を言いながら隊員に預けてゆく。
あれだけのファイルを作っただけあり、資料番号と対応する子どもの顔を緑は覚えていた。受け取る隊員達も、ファイル番号の住所は頭に入っているらしい。
子どもを抱き取った隊員が次々とその場から消えてゆく。
「この子は…33」
最後に受け取った自分担当の子どもの顔と番号を確認するように呟くと、こちらを振り返って笑顔で言った。
「では言って来ます」
言うなり、パッと消えた。

元のように誰もいなくなった空間の片隅にピクニックセットがあった。
「帰る時に持って行けばいいから」
と、アヤツジが置いて行ったものだ。
急に暗く寒くなったような闇に仄かに色を浮かばせるそれに目をやり、アッシュが言った。
「もう少しですね」
頷いたジェイルは、頭を低くしてくれたアッシュの背に再び乗った。

 帰りの早さは行きとは段違いだった。
胴の鎖に足をかけ首の毛を持たせてもらうという楽な姿勢なのに、全身に力を入れていないと振り飛ばされそうだ。
唐突に目前に迫る太い枝を、体を低くして何度も避けた。
「行きは気を遣ってたんだ」
ジェイルが笑うとアッシュが答える。
「ええ、子どもさんたちがいますから」
という間にも、低い木を飛び越える動きに、後ろに落ちそうになる。
左、右、と石や木を避けるのに何とか体の動きを合わせながら話しかけた。
「急に乗ることになって悪い。俺も軽くはないからさ」
「もちろん子どもだけよりは重いですが、行き来の回数が減ってありがたいですよ」
自分があんなことを提案してしまったのはなぜか、ジェイルには分かっていた。
自らに言い聞かせるようにアッシュに話しかける。
「俺らは人を助けて守ってるんだよな」
今自分は正しいことをしているのだと、この身でちゃんと実感したかったからだ。

 犯罪組織にいた時には全然思わなかった。
新兵になった頃も考えたことはなかった。
けれど、副隊長という立場になった今、たびたび考える。
自分が言っていることは本当に正しいのだろうか。
正義という名のもとに、間違っていることを押し付けてはいないだろうか。
どれだけ仕事をこなしても、鍛えても、自信はなくなる一方だ。
信念が揺らぐ。

「口はばったいようですが、人より長く生きる者として一言言わせてください」
アッシュが言った。
「その疑問を持つあなたは、より成長し、強くなってゆけるのだと思います。




 子どもを迎えに戻りまた連れて行くと、既に待機している警ら隊が街へ散って行く。
そうして洞窟は順調に空になってゆき、出口担当のハナヨイは、ジュリアから直接子どもを手渡してもらえば済むようになった。

 ジュリアとの距離が近づくにつれ、気になって来たことがある。
アヤツジが側を離れた隙を見計らって、そっと聞いた。
「お前さん、気がかりなことがあるんだね」
何か反論しようとしたのだろうか、口を開きかけた。だが、すぐに口をつぐむ。
「だな。俺に隠し事はできねぇよ」
ハナヨイは笑い、言葉を続けた。
「アッシュと警ら隊の皆に任しておきゃ大丈夫だよ。万に一つも失敗はねぇ」
とまで言ったが、ジュリアが気にしていることはそれではないらしいのが気配でわかった。
ちょっと考えてから言う。
「…ああ、そうか。子どもたちのことか。ずっと目を覚ましゃしねぇし、戻っても自分の顔を忘れてるかもしれねぇもんな。どういう状態なんだい」
「目を覚まさないことについては、普通に眠っているとしか言いようがねえな。顔を忘れてることについては…お前ももうある程度分かってんだろ。原因がない」
帽子を直しながら、ため息をつく。
「まあ、ここからは俺様と六番隊の領分だ。お前らが気にすることじゃねえよ」
「なるほどなぁ。お前の本当の戦いは、ここから始まるんだな」
戦闘員は、戦い敵を倒すところで仕事が終わる。だが医療班は、いつもそこからが仕事の本番だ。
そして、人を救う最後の砦となる。

「最後の責任をとってもらって悪ぃね」
言ったハナヨイにジュリアが答えた。
「お前らよりはマシだよ。生かすことを考えればいいだけだからな」
ジュリアは自信家でナルシストであるからこそ、尊大だが嫌味は言わない。
その言葉には戦闘員に対する敬意と、だが生かすことも簡単ではないという医療者の矜持のようなものが感じられた。

 夕日につぶやいたアヤツジの言葉は、少なからず、ハナヨイにもウキグモにもアッシュにも、そしてジュリアにも響いていた。
「ほんと、兵隊なんか長くやるもんじゃあねぇなあ」
ハナヨイは言った。
「傷つけることの痛みなんて、ここ数年考えたこともなかったよ。人を死なせないために兵士になったはずなのにな」



 + Captain

 尖った耳と瞳孔のない金の瞳を持った1つの者が、ひときわ高い木の樹冠に身を隠し、遠巻きに洞窟の様子を見ていた。
森の中で、また洞窟で倒された後に忽然と消えた死骸と似た容姿だが、表情がある分だけ、それらよりは人に近くも見える。

 その者は木から降りると、待ち合わせ場所に向かいながらつらつら考えた。
警備者も子どもの失敗作も、良くできたものでないとはいえ人よりは頑丈なはずだ。だが、どれもこれも一発で壊されてしまっている。この国の人間は、確かに西の国の人間より強いらしい。
時間をかけて集めたいろいろな種類の子どもは結局手に入らなかったが、強さが分かっただけでまあ良しとしよう。誘いに乗って来てみたのは無駄足にはならなかった。
だがあいつに会った時には文句を言っておこう。強さの情報はもう少し欲しかった。
「…1人か…」
と独り言を言いさした者は立ち止まった。
目の前に、肩より少し長い白髪を持つ男がいる。
背中に月を背負っているので、顔がはっきりとは見えなかった。

男がボソッと言う。
「ガキをさらってた犯人はテメぇか」

瞬間、生物の本能がつま先から脳天まで、痛みを伴うほど駆け上った。

 逃げなければ

だが動けない。
頭が逃げろと警鐘を鳴らすのに、体が動かない。

「…お前らだって…、我々をさらって奴隷にしたり、簡単に殺したりするじゃないか。なんでヒトにしてはいけない」

なんとか絞り出した声はあまりにか細く震えていて、初めて気づいた。
体が震えているから力が入らず、体が動かないのだ。


「…そんなこたぁ誰もしちゃいけねえんだよ」
吐き捨てるように呟くのが聞こえた瞬間。

目の前の男の顔がぶれた。
刀を鞘に収める姿が。
少し回転し。

男の首
懐手の胸元
腰に挿している刀
着流しの足元
履き物

そして、少し衝撃があり。
自分の靴。

頬に土の感触を感じている自分の目の前の、自分の体が傾いた。

「だが、何の罪もないガキどもを巻き込んだことは許さねえ」

暗く沈む意識の中で最期に聞いたのは、男のそんな言葉だった。



 胴と首を切り離されたそのものは、何の体液も流さなかった。
首が地面に落ち、バランスを崩した胴体がそこに重なるように倒れ。
それから、跡形もなく消えた。

「テメエも偽モンじゃねえか」
独り言を言ったクガイは、そのまま夜の闇に消えた。




 隊敷地内の桜もすっかり散り切ってしまった。
今年は花見ができず夜桜も散る桜も見れなかったが、後に残る新しい葉が特別に瑞々しく青々と見える。

 良い報告が聞けたからかね。
と、ウキグモは、新緑の桜を見上げた。
 戻した子どもたちの様子を聞きに来た後なので、六番隊隊舎の近くだった。
目的の場所に着き、窓から中を眺める。

 コーヒーやお茶のセットなど、ちょっとした飲み物が置いてある医療者の休憩室だ。
そこに、絵姿を描くならこの場面だろうというほどデフォルトの、鏡を見ながら前髪をいじっているジュリアがいる。
 窓ガラスを叩くと、鏡を置いてこちらにやって来た。
窓が開けられたので、ちょうど良い位置にある窓枠に腕をかける。
 徹夜で動いていたというのに、ジュリアは次の日の午前中、戻した全ての子どもたちを診察して回ったという話を聞いて来たところだった。



 あれだけずっと眠りっぱなしだった子どもたちは、翌朝は普通に目覚めており、自分の顔を忘れているということもなかったらしい。
そして、最初に会った子どもも自分の顔を思い出せていたそうだ。

「子どもたち、完全に元通りだったらしいな」
「ああ、そうだな」
返答こそ無愛想だが、窓ガラスに映った自分を見て髪を整える横顔は、いつもより口元が綻んでいる。
「あいつらを全部倒したからかな。結局原因はわかんねえのか」
ウキグモの言葉に、髪を触る手を止めた。
「死骸でも残ってれば何か分かったのかもしれねえな。ハズキが解剖したがってたが、全部消えちまったからな」
偽物の子どもたちは洞窟に置いていたのだが、この子達をどうしようかと戻った時には、すでに影も形もなかった。
終わり方があっさりとしすぎていて、ウキグモにはどことなく釈然としないものがある。
が、とにかく皆が元の生活に戻ったのはめでたいことだ。

「おい、ジュリア」
声をかけられ、ジュリアがウキグモを見る。
「お前、髪触ってるけど1ミリも変わってねえぞ」
言った途端、窓ガラスをピシャリと閉められた。
が、一瞬だけ開き、ドリンク材の入った袋を投げ渡された。
中を確認したウキグモは、次に五番隊の隊舎に向かった。

副隊長室をノックする。ジェイルの声がした。
中に入るとジェイルだけがおり、もう1人の副隊長であるフリートは任務のようだ。ジェイルの机は引き出し兼サイドテーブルのようなもので左右拡張されているのだが、そこにも何らか資料が置いてある。
いつも通り忙しそうだ。

ウキグモが中に入ると
「ああ、それ」
と持っている袋を見た。
「ジュリアのとこに寄って来たのか」
言うと、ジェイルは椅子から立ち上がって伸びをした。
ソファセットに移動して来る。
 袋を渡しながらウキグモも座ると、ジェイルは袋の中から栄養ドリンクを2本取り出し1本をウキグモに投げる。
別に疲れてはいないのだが、客に出す飲み物代わりということなのだろう。

「今、大丈夫だったか?」
どうせいつでも忙しいので仕事中だったかとは聞かないのだが、キリが悪い時だったら申し訳ない。
「今日は割と仕事が少ないから、鍛錬にでも行こうと思ってた所だよ。ウキグモも一緒にどう?」
と、慣れた手つきで栄養ドリンクの蓋を開ける。
「栄養ドリンク飲みながら鍛錬すんの、どうなんだよ」
「この味が結構好きなんだよ。まあ栄養もあるんだろうけどジュース代わりだね」
美味しそうに喉を鳴らして飲むと、ウキグモを見て笑った。
「それにお前の顔見てると良い報告みたいだからな。仕事は後で良いよ」

 ジュリア特製の栄養ドリンクは、果物の味に生薬がちょっとハーブのように香るもので、栄養剤というよりは南国の高級なジュースのようだ。
な、美味いだろ?と言うようにウキグモを指さすジェイルはちょっとドヤ顔だ。

 お互い飲み終わった頃を見計らって報告した。
「子どもたち、完全に元通りだったらしいぞ」
「へえ、あの子も?」
自分の顔を忘れていた子どものことだろう。ウキグモは頷く。
「それは良かった。…うん、いい事をしたな」
仄かに微笑むジェイルに、気になりつつも聞けていなかったことを尋ねてみた。
「副隊長の仕事は、お前さんにとってキツいかい?」
強さや隊の雰囲気、隊長との相性など色々な条件をクリアして副隊長になったとしても、その仕事自体が合わないということはあるだろう。

「キツい…キツいかか…。書類仕事は多いけど、その仕事も忙しいのも嫌いなわけじゃない。職場環境も人間関係もいい。でもキツくなくはないな。贅沢な悩みだけど、隊長からの信頼がありすぎる」
ジェイルは笑った。
「俺らの提案は大体採用してくれるんだよ。もちろんカルノも考えて決定してるんだとは思う。ただそうすると、俺らの考えたことのせいで、あいつが責任をとることになったりするわけだろ?俺が考えたことでたくさんの隊員動かしていいのかなとか、隊長に責任負わせるほどの提案なのかなとか。そういうのを考えるのが、ちょっとね」
「まあ、慰めになるかはわかんないけどよ」
ウキグモは、まだ年若い同僚に答えた。
「そういうことも全部込みで採用してるんだと思うぞ。隊長になるようなお人はさ、海よりも広い心と、神のような大きな視点を持ってるんだよ。俺らが思う以上にな」
冗談混じりの言葉に、ジェイルは声をあげて笑った。
「あのカルノがか?」
言いながらも、ちょっとスッキリしたような笑顔で続けた。
「うん、まあ。そうだな。そうなんだろうと思うことにするよ」

 十二番隊は遠いので、先に兵舎でハナヨイに報告してから行こうと思っている道すがら、非常に既視感のある光景に遭遇した。
自分より少し背の高い、着流し白髪の男が腕組みで睥睨して来ている。
「俺に何か用ですか?」
前と同じセリフを言うと、沈黙の時間が数秒過ぎ、クガイはチラリと背後を気にした。
視線の先には、近くの建物の影から覗くアヤツジがいる。
本人はそっと見守っているつもりなのだろうが、レッサーパンダの耳と尻尾が隠しきれていない。
「…アヤツジは役立ったか?」
そのクガイの言葉にアヤツジは、くうーっ、惜しい!みたいなジェスチャーをしている。
多分これは、部下が世話になった相手には上司もお礼をいうものだ的な礼儀作法をアヤツジに説教されて来ているのだろうと、ウキグモは推測した。
「いてくれて助かりましたよ」
またチラリと後ろを気にしたクガイに、アヤツジが、はい、そこでどうぞ!のようなジェスチャーをする。
「ウチの副隊長が世話になった」
背後でアヤツジが、よくやったとばかりにガッツポーズをした。

 アヤツジ自体に伝えたかったのだが、何の反省からか、自身は表に出ず指示をするスタイルにしたらしかったので、代わりにクガイに伝えた。
「子どもたちは完全に、元の生活に戻れたようです」
アヤツジの顔がぱっと輝いたので絶対に聞こえているはずだが、クガイは言った。
「伝えとく」
表情は変わらなかったが、この迫力ある十二番隊隊長の雰囲気が、少し柔らかくなったような気がした。

アヤツジちゃん変化


 兵舎に戻ると、ハナヨイが入り口で新兵を並ばせ部屋割りをしているところだった。
名前を呼び、鍵と注意書きが書かれた紙を渡している。
新兵の合宿が終わり、入舎する日のようだ。

 ハナヨイの頭にはソラが乗っていた。
順番に自分の部屋に向かう新兵たちは、黒猫を撫でたり握手をしたりしていく。緊張感がほぐれるようだった。
「今年も新兵が入る時期になったんだなあ」
感慨深く言ったウキグモを振り返らないまま、笑みを含ませた口調でハナヨイが言った。
「お、いい報告だね?」

 全ての新兵がはけ静かになると、ハナヨイはソラを頭から下ろし胸に抱いた。
撫でながら言う。
「いいだろ?ソラには兵舎の看板猫になってもらおうと思ってねぇ」
ウキグモを見た。
「で、いい報告は何だい?」
もう当然のごとく、2人でウキグモの部屋に向かいながら報告をする。
「ああ。子どもたちは完全に元通りの生活に戻れたみたいだ」
「そりゃめでてぇなあ。ジュリアも喜んでただろ」
言ったハナヨイは、ソラを顔の高さまで抱き上げた。
「ソラ吉よ、アッシュに伝えといてやっとくれ」
ニャンと訳知り顔で鳴くと、抱き直したハナヨイの腕をカリカリと掻く。床に下ろすと、身軽に廊下を駆けて出て行った。
「あれま、早速行ってくれたみたいだよ」
後ろ姿が消えるのを見送った時、ちょうどウキグモの部屋のドアも開いた。


 ウキグモの部屋は無駄なものがなくいつも片付いている。
元々の性格もあるだろうし人がよく集まるからというのもあるだろうが、目が悪い自分のために片付けてくれている部分も多いのを、ハナヨイは知っていた。

 新兵で同室だった時からだ。
その時はまだ夜でも目が見えていたが、視力自体は悪かったので、ぶつかったり物を落としたりすることは多かった。
それを見ていたウキグモは、部屋の前と奥でスペースを区切るよりは左右で区切る方が動きやすいのではないかと、ベッドと机とロッカーの模様替えをしてくれた。
そうして部屋の一番奥の窓際が机になり、そこでよく、資料の読み上げをしてもらったものだ。

 兵舎を移ることができる機会は何回かあった。
自分の属する隊の隊員が多い兵舎に移る者もいたが、その中でウキグモは、建物が変わるのが面倒だからとずっと同じ兵舎に留まり続けている。
 それは、半分は本当で半分は嘘だろう。
だんだんと目が悪くなっているハナヨイは、新しい兵舎に移ると、兵舎の場所や中の配置を改めて覚えなければならない。
それが大変なので、今更別の兵舎には移れないのだ。
そんなハナヨイを慮って、多分、ウキグモも同じ兵舎に居てくれているのだろう。
不自由があるだろうから助けてやらなければと、きっと思ってくれている。

俺がこいつを縛り付けている。
いつからか、そう思っていた。

こんな障碍がある人間が、まがりなりにも兵士としてやって来れたのは、周りの皆やアサヒ隊長や副隊長達。
そして何より、ウキグモのおかげだ。

 自分の目はもうすぐ見えなくなる。
その時きっと、ウキグモは自分より悲しんでくれるだろう。
けれどハナヨイは、副隊長になれるまでに助けてくれたことに感謝して。
それから、やっと解放できることに安心して。
案外さっぱりと、幸せな笑顔と共に、兵士をやめることを伝えられると思うのだ。


+α

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