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おウワサはかねがね その31「遠距離恋愛中の彼氏?」

 「おウワサはかねがね」は、お互いの「ウワサ」だけは知っている波多野伶奈(俳優)と野花紅葉(劇作家)がnoteを通じてやりとりする企画です。会ったことのない2人の関係はどう変化するのか、2人が本当に会う日はやってくるのか。毎月0のつく日は野花紅葉、5のつく日は波多野伶奈が更新します。


前回のおウワサはかねがね【その30(9月5日)】

ちゃんさんへ

祝!30回突破&マガジン化、いやはや、ありがとうございます。ここまで続けてくれたちゃんさんにもこっそり読んでくれてるあなたにも、感謝を。「おウワサはかねがね」がこんなに続いているということはつまりコロナウイルスの流行がまだ落ち着いていないということとイコールになるわけではありますが……もうまだしばらくはきっと、noteだけでお話しすることになりそうですね。

全く演劇のお話をしていない、確かに!実は前回の更新でタイトルを見たときにドキッとした自分がいました。地雷なんでしょうか。多分そんなことはないので書いてみます。

「最近演劇どうですか?」

どうなんでしょう。ちゃんさんの「面白い舞台を観ることが今の私の演劇」という言葉すごく興味深かったです。今のわたしの演劇は少なくともそうじゃないかもしれなくて……というのも、世界がこうなって半年間の観劇本数はたったの4本ですが、「演劇を観る」という体験の中身が自分の中で変容したのをひしひしと感じてしまい。自分が感じてる「面白い」はコロナ前に感じていた「面白い」とは明らかに違っていて、善し悪しは別にしてその変化になんだか適応できてないのが観る側としての最近のわたしです。

じゃあ、今のわたしの演劇ってなんだろうと思った時に、「遠距離恋愛中の彼氏」みたいな感じかもしれません。自分にとって今年一番優先しようとしていることが「大学の単位を取る」ということで(情けないですが)、それは来年以降演劇をやるぞ!となった時に集中するためなんですけど。あと毎日の自炊と2ミリくらいの就活……卒業してフリーターしながら演劇やろうと思っていたけど、生活力を身につけたり考えてもなかった進路について一度現実として考えてみたり。これは遠距離で会えない間に自分磨きするとか集中して片付けするとか、あとは別の人との恋愛を考えてみるとか、そういうことに似ているような気がします。あれ、似てないかもしれない。ふわふわですいません。

そうなんです、ふわふわなんですね。9月の自団体の公演を中止にすると決めてから、自分の中での演劇が非常にふわふわしていて、それがタイトルを見たときに感じたドキッの正体かもしれません。だからこそ「今の私の演劇」って表現は、なんだか救われた心地がしました。前のわたしの演劇が今成立しづらいことも絶望的なことでなく、今のわたしの演劇がずっと先のわたしの演劇である必要もないのかもしれないですね。死ぬまで遠距離とか無理なので、彼と会えない今は、「今のわたしの演劇」と考えたらいいのかも。

ちょっと勇気をもらいました。本当の手紙の返信みたいなテンションで(伝わってくれ)書いてしまいましたが……ありがとうございました。わたしも最後にARuFaを貼って逃げます。ちなみにフリースタイル、わたしもハマってた時期がありました。電話の時から意外な共通点が発見されて楽しいです。では、5日後!


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