【架空小説#3】星空郵便局
夜空を見上げると、
星のひとつがすっと輝き、消えた。
まるでどこか遠くの郵便局から
誰かが手紙を送ったかのように。
僕はその光に
何か特別な意味があるのだと思い込み、
心の中で誰かが送ってくれた手紙を
読もうとした。
「君は元気でいるだろうか?」という言葉が
心に浮かぶたび、
星たちは瞬きながら答えるように輝きを増す。
星空郵便局は、
言葉にできない思いを夜空に託し、
遠くにいる人へと届けてくれる場所だと
信じたくなる。
僕の願いも、
いつか誰かの心に届くのだろうかと考えながら、夜空を見つめ続けた。
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