見出し画像

N−1全試合見どころ紹介〜プロレスリングノア〜

はじめに


ノアのヘビー級最強決定戦「N-1VICTORY」が9/18(金)より開催されます。今年はN-1専用のかっこいい&見やすいwebサイトも制作されるなど、ノアとしてもかなり力を入れています。正直このサイトは必要な情報(リアル観戦&オンライン観戦)がわかりやすく網羅されており、これさえ見れば今年のN-1のことはほぼ理解できるような仕様になっています。しかし折角なので、唯一触れられていなかった「N-1の全試合の見どころ」を紹介したくなりました。

全部で30試合あるので冗長過ぎても良くないです。そのため1試合最大150字程度でまとめたいと思います。

まずはN-1参加選手のタイトルホルダーを記載します。GHCヘビー級王者(潮崎豪)、GHCナショナル王者(拳王)、GHCタッグ王者(杉浦貴)(桜庭和志)。ブロック分けはこちらのリーグランキングをご覧ください。

DAY1.9/18(金)名古屋国際会議場

1.潮崎VS征矢

「豪腕ラリアット対弾道」。潮崎征矢ともに打撃の受けが強くタフな選手です。であれば、ラリアット一発で試合を決めることは難しいでしょう。ラリアットを決めるまでに、相手にどこまで、そしてどうやってダメージを与えることができるか。フィニッシュに至る過程が、勝敗を分けるのではないでしょうか?

2.清宮vs望月

「超新星対大ベテラン」。望月の打撃を正面から清宮が受け切る形になるのか?それとも清宮が足攻めでリズムを掴むのか?最近の清宮の形であれば、ある程度打撃を受ける方向になるのでは?と思います。打撃を受けつつ足攻めを徹底することができれば清宮に軍配か?逆に足へのダメージを最小限に凌げれば望月か?

3.拳王VS中嶋

「N-1ではなくK(金剛)-1」。初日からBブロック優勝決定戦とも言えるカードです。先日金剛に電撃加入した中嶋。その中嶋が8月のナショナル王座戦の雪辱を果たすのか?それとも拳王が金剛のボスとしての矜持を示すことができるか。「金剛のボスは誰か?」「ノアの蹴撃No1はどちらか」という面も注目です。

4.杉浦VS稲村

「大器が番狂わせを起こすか?」。成長著しい稲村が杉浦の牙城を崩せるか?力の差は確かにあるでしょう。しかし稲村の爆発力がそれを凌駕することができるか?それとも杉浦が全てを受けきって跳ね返すか?リーグ戦では、えてして序盤に番狂わせが発生します。稲村が杉浦に勝ち、一気にリーグ戦の台風の目に立つと面白くなりそうです。

DAY2.9/20(日)ニューサンピア高崎

5.望月VS桜庭
「over50、キックVSサブミッション」。単純に見れば打撃とグラウンドのせめぎ合いがテーマになりそうです。しかしそこはお互いベテラン同士。額面通りの闘いになるとは限りません。プロレスに再び慣れてきた桜庭が想定外の攻撃で望月を惑わすか?望月が桜庭のグラウンドをかいくぐり打撃を決めることができるか?

6.マサ北宮VS征矢
「パートナーはライバル」。次期GHCタッグ挑戦をアピールしている二人がシングルで激突。マサ北宮はスープレックスと脚攻め、征矢は打撃と攻撃に違いはあります。6月のGHCナショナル王座挑戦者決定トーナメントでは征矢に軍配。同じ相手に二度負けの許されないマサ北宮が意地を見せるか?征矢が連勝しトップへの足掛かりを掴むか?

7.杉浦VS谷口
「レスリング対レスリング」。これまで飛躍のチャンスを活かしきれていなかった谷口。相手は難敵杉浦という難しい状況です。試合展開はレスリング出身者ということで、グラウンドの時間が多くなるでしょう。そこから自分の得意技にどうやって繋げられるか?谷口がこの勝利を足掛かりにトップ戦線に躍り出るかにも注目です。

8.丸藤VS稲村
「象徴を食らうか?」丸藤はこの日が初戦。昨年のリーグ戦は全敗と不本意な結果に終わっているだけに、初戦からエンジン全開で臨んでくるでしょう。一方の稲村。体格を活かした圧力を丸藤にすかされずにぶつけることができるか?ノアの象徴とも言える丸藤を降し、稲村がノアのトップ戦線に食い込むことができるか?

DAY3.9/22(火・祝)後楽園ホール

9.潮崎VS桜庭
「城塞は一突きで崩せるか?」。無類の打たれ強さを誇る潮崎ですが、様々な箇所に負傷を抱えています。その潮崎に対して、最も相性が悪いのが桜庭でしょう。桜庭の関節技からは、逃れることか難しいです。桜庭はGHCタッグの前哨戦でも潮崎からギブアップを奪っています。潮崎はあのときのリベンジは果たせるのか?

10.清宮VSマサ北宮
「技術対技術」。テクニカル対パワーに思われがちですが、注目はテクニカルな攻防です。監獄固めを狙うマサ北宮の足攻めから清宮は逃れることができるのか?また、タイガースープレックスを狙う清宮の腕攻めをマサ北宮が逃れることができるのか?フィニッシュホールドまでのシナリオを完遂出来た方に軍配が上がるでしょう。

11.丸藤VS杉浦
「ノアの真の象徴はどちらだ?」。立場こそ違えどこの20年ノアを支え続けた二人の対戦です。「ノアの象徴」対「ノアの強さの象徴」。打撃、投げ技、関節技とどの面でも高いスキルを持つ者同士だけに、結末は全く予想できません。そもそも決着がつくのかさえも…。DAY1の拳王中嶋戦同様、Bブロックの行方を占う鍵となるカードです。

12.拳王VS谷口
「雄弁な男と寡黙な男」。決着は喋りではなくリングでつけよう!拳王といえば鋭い舌鋒が有名です。一方の谷口は必要以上に喋らない寡黙な選手です。谷口が雄弁な拳王をワイバーンキャッチで黙らせるか?もしくは拳王がパーフェクトフットスタンプで谷口にうめき声をあげさせるのか?最後に勝利の凱歌をあげるのはどちらか?

DAY4-1.9/23(水)昼 後楽園ホール

13.清宮VS征矢
「技術とパワー勝つのはどっちだ?」。この試合はある意味注目点がはっきりしています。清宮が小川良成譲りの技術で、征矢のパワーを封じ込めることができるか?それとも征矢がパワーで清宮の技術を全て跳ね返し、粉砕するか?征矢がここで前GHCヘビー王者を降せば、一気にノアの頂上が見えてくることでしょう。

14.マサ北宮VS桜庭
「グラウンドの攻防はどちらに微笑む?」。体格などからタフネスに注目されがちのマサ北宮。しかし彼は元々アマレス出身且つ健介オフィス出身です。そうした意味では「技術対タフネス」ではなく、グラウンドの攻防(特にポジション取り)には注目したいです。相手をグラウンドでコントロールして、どちらが試合のリズムを掴むのか?

15.中嶋VS谷口
「引き出しを空にしろ」。谷口とすれば自分の武器であるグラウンドの攻防で活路を見出したい。しかし相手は難敵中嶋です。中嶋は1月の鈴木秀樹戦で見せたとおり、打撃以外の引き出しが多数あります。そうした引き出しを空にさせ、中嶋を対応外の領域まで引きずり込むこと。それこそが谷口の勝利の鍵では?

16.拳王VS稲村
「落とせない相手」。拳王とすれば稲村はイチ若手且つ金剛のメンバー。団体内、ユニット内どちらの視点でも「負けることが許されない相手」です。一方の稲村は「負けて当然」というある意味吹っ切れた立ち位置から戦えます。このあたりの精神面が試合にどのように作用するか?もしかすると意外な結果になるのかも?

DAY4-2.9/23(水)夜 後楽園ホール

17.潮崎VS望月
「打撃を受けきれるか?」。潮崎からすると正面から打撃を受けきる試合展開自体はよくあることです。しかし披露が蓄積された中盤戦で、果たして望月の打撃を受けきれるのか?それは望月も同じです。チョップやラリアットを返しきれるのか?最後まで受けれるのは果たしてどちらか?

18.清宮VS桜庭
「連戦同士の死闘の先は?」。両者とも昼からの連戦というハードな日程です。ダメージの残る中で、どのような戦いを見せることができるか?体力的な面では清宮に分がありそうですが、相手は一瞬で試合を決めることができる桜庭です。若さによるスタミナで清宮か?それとも桜庭が老獪なテクニックで清宮を仕留めるのか?

19.杉浦VS中嶋
「ベストバウト再び」。5月にGHCナショナル王座を賭けて対戦した両者。無観客試合という特殊な状況でありながら、ベストバウト級の凄まじい試合をおこないました。今回はめでたく観客の前でおこなわれます。中嶋が連勝して杉浦に引導を渡すのか?はたまた杉浦がリベンジし、Bブロック制覇に突き進むのか?

20.丸藤VS拳王
「出るか切り札」。週プロで拳王が舌戦を仕掛けることは多いですが、実はシングルでの対戦があまり無い両者。直近の対戦は去年のN-1で、拳王が切り札の前転式パーフェクトフットスタンプで丸藤から勝利しました。今回も切り札が出る展開か?それとも丸藤が跳ね返すのか?連戦の拳王のコンディションによって試合展開が読めなくなりそうです。

DAY5.9/26(土)万代島多目的広場大かま

21.潮崎VSマサ北宮
「どっちがタフ?」。最近の潮崎は相手が何をやっても、全て受けきって跳ね返すような試合をしています。そしてマサ北宮も潮崎同様に、相手の技を受けきるタフネスぶりが有名です。リーグ戦終盤に組まれたのはお互いにとって酷な形ですが、相手の技だけでなく、連戦の疲労を含めて跳ね返すタフさが勝利の鍵となるでしょう。

22.望月VS征矢
「足と腕、強いのはどっちだ」。こちらはまさに打撃の打ち合いです。望月のキックと征矢のラリアット。タフネスでは征矢に軍配が上がりそうだが、キックはくらいどころを誤ると一撃で試合が終わってしまう。望月が体格の差を、スピードや手数でどこまで埋めることができるのか?弾道の圧力か?相手を射抜くキックか?

23.丸藤VS谷口
「負けたら終わり」。数年前マケオワとしてGHCタッグ王者であった二人。この日の試合は優勝戦線脱落が決まりかねない「負けたら終わり」というタイミングです。実績では丸藤ですが、マケオワ時代の圧力や自由なファイトを谷口が出せれば、勝敗は読めなくなりそう。混戦のリーグ戦を生き残れるのは果たしてどちらか?

24.中嶋VS稲村
「大器が襲撃王を跳ね返すのか?」。稲村の武器である体格を活かした圧力のある戦い。初めてのN-1の終盤、ここでそれを出す力が残っているか?対する中嶋にとって稲村は格下です。勝ち点を考えれば引き分けも許されない相手ではあります。そして体力的には若手の稲村に分があるかも。額面通りの決着とはいかないかもしれません。

DAY6.10/4(日)後楽園ホール

25.潮崎VS清宮
「差は縮まったか?」1/4に潮崎にGHCヘビーのベルトを奪われた清宮。今年はそれ以降戴冠はないものの、武藤との絡みで大きな成長を遂げました。そして潮崎からすれば「決勝進出最大の難敵」と最終戦で激突するということになります。1月からこの日までの時間で、二人の差は広がったのか?それとも縮まったのか?

26.望月VSマサ北宮
「足を活かすか殺すか?」。望月のキックがマサ北宮を撃ち抜くのか?それともマサ北宮が監獄固めで望月の足を壊すのか?見所はとてもシンプルです。しかしそうした相手に手の内を読まれやすい状況で、戦術を徹底することは難しいです。足攻めに耐えきれれば望月、監獄固めが決まればマサ北宮が勝利に近づくでしょう。

27.桜庭VS征矢
「カオス」。ノアのシングルリーグ戦で桜庭と征矢が戦う。これだけで既にインパクトが強いです。単純に考えれば征矢のパワーと桜庭の関節技の対決でしょう。しかし征矢はベーシックな試合の組み立ても出来るので、額面通りに進むのか不透明です。桜庭の土俵に乗ってくるような、カオスな展開も無いとは言えません。

28.丸藤VS中嶋
「天才対万能」。天才と言えば丸藤を指すことが多いです。それでは中嶋は?中嶋は類まれな万能型と言えるでしょう。誰とでもベストバウトができる懐の深さと言うべきか。今のところ両者には感情的な因縁はありませんが、この二人が戦えば間違いなくベストバウト級の試合になるでしょう。もちろんBブロック制覇を占う可能性も高いです。

29.杉浦VS拳王
「なるか真の杉浦超え」。昨年のN-1決勝で激突した両者。「一度勝ったくらいでは杉浦を超えたとは言えない」と語る拳王としては、去年今年と連勝することで真の杉浦超えを狙いたいところ。反対に杉浦としては、拳王に連敗を喫するわけにはいきません。真の杉浦超えとN-1連覇への足掛かりを拳王が掴めるのか?

30.谷口VS稲村
「最前線へのサバイバルマッチ」。ここまでシングルで目立った成果を出せていない谷口。一方上り調子で勢いに乗っている稲村。谷口からすれば、後輩に破れてヘビー級の最前線から後退することは許されない。稲村からすれば、最前線に立つには蹴落さねばならない相手。いちリーグ戦ではなく、トップへの生き残りを賭けた試合になりそうです。



…なんとか終了。やってみると結構ハードだなあ。みなさんも各自で是非N-1の見所を想像してみてください!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?