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協調性と同調性~和して同ぜず~

「日本人は協調性がある」そんな話を聞く。
ちなみに私は全くそう思っていない。その理由を書いてみる。

そもそも「協調性」の意味について考えてみよう。

協調性とは自分と異なる立場、違う意見や考え方を持つ人たちと協力しながら、同じ目標の達成に向けて行動できる能力のこと。

だそうな。つまり「違う意見」が前提なわけ。
果たして、日本人は違う意見の人たちとうまく行動しているのか?
「出る杭は打たれる」のように、意見の異なる人を排除する傾向にあるのは協調性がないのではないだろうか。

はっきり言うと、日本人は「協調性」と「同調性」をはき違えている。
何でも同じであることはまったくもって協調性とは言えない。

ここで、私の好きな言葉を紹介したい。まさにこのテーマにピッタリなので。
君子は和して同ぜず 小人は同じて和せず
意味は「偉い人はみんなとうまく協調してやれるがむやみに人と同じにしない、逆にそうではない人は何でも人と同じようにするが、(違う人間と)うまく協調しようとしない」

「和を以て貴しと…」の「和」は、本来「意見の違う人がいても、うまくやっていこう」という意味だったのが、いつのまにやら「みんな同じ」になってしまったような気がする。

多様性が叫ばれている時代、出る杭を打つ前に、出た杭とうまく協調していけることが大事なのかもしれない。


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