山へ芝刈りに。
9月5日(木)
早速滞りました。連続ブログ更新記録は2日で終了です。
プロジェクト3日目は、朝から山へ草刈りに。
と言っても、「草刈りで生計を立てるぞ!」と決めた訳ではなく。とある”町おこし”団体の業務にお手伝いで。
今日は、海から山まで見渡せるナイスビューな草刈り会場の写真と共に「草刈りってめちゃくちゃシンドイ!」「けど、頑張って公園が綺麗になった!」という類の話ではなく。
草刈りをしながら考えた、この町の様子を書いてみました。
最近、知人の台湾人PAさんがFacebookで拡散していた下記の動画。
【世界情勢】中国現代史と香港デモ騒動〜前編〜歴史を学べば今のニュースがもっと分かる https://youtu.be/Qok491jX8LI (後編)https://youtu.be/EDfK6uN20ts (オリエンタルラジオのあっちゃんがやっている「中田敦彦のYoutube大学」ですね。これ、チャンネル登録数が1日1万人で増えているんですが、めちゃオモロイです。私毎日みています。)
この動画凄くわかりやすくて、30分見ただけで、いま香港で起きている状況の背景が、少しずつ見えてきました。歴史に基づいた、周辺地域との領土関係、新旧価値観の対立、革命による新興勢力同士の戦いなど、なるほど!そーゆー事だったのか!と、考えるきっかけになりました。みなさんもぜひ。
この動画を草刈り前日の夜に見たんですね。
で、草刈り中は動画をおさらいするように頭の中で再生してたんですけど、その時にハッ!としたんです。これ中国・香港だけじゃなくて、おらが町も一緒やん!って。
この日に至るまで、色々とこの町に関わる人たちの話を聞いたんですが、やはり"ムラ社会"的な要素が田舎には色濃く残っています。
まず土地に関して。現在の大山町は、2005年に旧大山町、旧中山町、旧名和町の3つの町が合併し今の形になっているんですが、今でもその土地ごとに派閥的なものがあったり、そもそも僕が住んでる旧大山町でも大山・所子・高麗という3つのエリアに自治がわかれていて、何かにつけて区分します。そっちのエリアの事はそっちでやってね、こっちの事はこっちでやるから干渉しないで的な。本当に小さな町の中でも、歴史的な流れを踏まえた、土地ごとのアイデンティティがあり、自治ごとの隔たりがある。僕自身は、その区分いる?こんな小さな町なんやから、みんな一緒にやったらええやん、って思っちゃいますけど、町を1つにする、というのはそう簡単ではないようです。
それから新旧の価値観に関して。大山町は近年、移住に対するサポートやシステムが整備されつつあり、県外からの移住者が多いようです。実際、ここ数日出会った人は、半数以上が県外出身の人でした。新しい事にチャレンジしたくて田舎に来た、という人も多く、時代感のある前向きな価値観を持っているような気がしています。それに対して、彼らの活動エリアの多くは、昔ながらの保守的な層が自治を仕切っていたりします。当然この新旧の価値観がぶつかる訳です。狭いリングの中で、元々多くの得票数を持っている長老的な人たちが強いのは言うまでもなく。田舎暮らしに憧れて移住したけど、思うような成果が出せずに結局都市に帰ってしまう、というケースはよくあるようです。
そして、その中でも生き残った新興勢力同士の戦い。競争がある事は良い事です。ただ、「生き残り」に照準を合わせ過ぎて、本来のテーマを見失い、お互いの足を引っ張り合えば、町の成長はストップします。票数集めを狙った取り組みに変わっていけば、どこかの国の政治家を見ているようです。
長くなりました。
香港デモのテーマとして謳われる「自由が奪われる」という危機感ではないけれども、香港で起こっている事は決して他人事でなく。こんな小さな町でも同じような歴史的な流れがあり、合併があり、新旧の価値観が入り混じり、勢力争いがある。まさに国と一緒。
自分は「そんなの関係ねー!ハイ!オッパッピー!!」って、良いものを求めて、いい町になる理想を追い続けられる大人になりたいと思いました。その為には、「大山デモ」も必要かもしれません。
寝ます。
草刈り疲れました。
なつやすみ。おやすみ。
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