見出し画像

石をスキャンした話

とある仕事で石を砕いた様な質感が欲しくて、ゼロからデータを作るのは大変なので本物の石を拾ってスキャンして3Dデータを作ることにしました。

石を拾う

まずはスキャンをするための石を探します。
凹凸の具合とか、サイズ感とか、良さそうな石を拾ってきます。

これにしました。

石をスキャナーに乗せる

拾った石についている汚れを落としてからスキャナーに乗せます。

ちなみにスキャンの際にはテーブルが回転するので、石が倒れないように両面テープや練り消しゴムなどを使って補強します。今回は練り消しゴムを使用してます。

スキャンする

スキャナーに付属しているソフトを使用してスキャンを開始します。
テーブルが1回転している間に何枚も写真を撮ってそれをつなぎ合わせるイメージです。
こうしてできたデータがこちら

ちょっと隙間があったり、下の方がうまくスキャンできていませんが。。。今回欲しいのはあくまで凹凸の質感なのでこれでOKとします。

用途に合わせてデータを修正する

スキャンしたデータはポリゴンデータと呼ばれるデータになります。このデータがそのまま使えればいいのですが一般的にはCADデータに変換する必要があります。
この記事でいうとメッシュデータであるSTLデータを一般的な工業用CADで使えるstepやigsに変換する必要があります。

こうして石を砕いた質感のCADデータを作成することができました。このデータは今回ご依頼の製品に反映させていくことになります。