
Markdownのすすめ(1)
(本記事は2017年にはてなブログに投稿したものを改編したものです)
最近は、仕事も趣味もブログも、すべてMarkdownで文章を書いてます。
今更感もありますが、簡単にまとめておきます。
Markdown記法とは?
文章の見た目を簡単にキレイにするための書き方のルールです。
HTMLを記述するための軽量マークアップ言語、というらしいです。
テキストに簡単な記号をつけるだけで、見出しや文字強調、表(テーブル)などを含んだ、見栄えの良いテキストを作ることができます。
普通のテキストエディターで見ると当然そのままですが、 Markdownに対応したエディターで見ると、自動的に整形してくれるようになります。
例は、こちら等を参照ください。
http://www.markdown.jp/syntax/
Markdownには、HTMLのように小難しい構造やタグはなく(使えますが)、
覚えやすい記号をテキストに付けるだけで見た目を整形してくれるので、非常に使いやすいです。
MarkdownがHMTLと比べて最も優れているのは、まさにこの点です。
ソースとなるテキストをほぼ汚さないため、ソースのままでも簡単に読み書きができる、ということ。
テキストとして読むときも、邪魔にならないし、記号は覚えやすいから書くときも、簡単。
これは生産性の観点からも、ポイント高いです。
Markdown開発者について
余談ですが、このエントリーを書くときに調べてて知ったこと。
このMarkdown言語は、生産性といえば知らない人はいない、かのアーロン・シュワルツ が開発に携わったとのこと。
道理で使いやすいわけです。
我々が電子メールで画像を送ることができるのも、RSSフィードでブログの更新が追えるのも、彼の功績。
他にもいろいろな活動をしていた方なので、調べてみるとなかなかおもしろいと思います。
エディターが大事
さてそんなMarkdownですが、前述のような見栄えのよい表示を得るためには、Markdown専用のエディターが必要です。
本当に様々なエディターアプリがあるのですが、私が試したものをいくつか紹介します。
個人的には、シンタックス・ハイライトを重視してます。
ソースコードを言語ごとのキーワード等で色付けしてくれる機能のことです。
Marxico
Markdownはこれ一択。と言いたいくらい使いやすいです。
使い方はググってください。
見た目がキレイなので、捗っている気分になります。
シーケンス図やフローチャートも書けるのはスゴイ。
Markdownテキストでシーケンス図とフローチャートを描く
しかし残念ながら、手放しでオススメしきれない注意点が3つ。多い。
1つは、Evernoteとの連携。
Evernoteアカウントでログインすると、Marxicoで作成した文書は、Evernoteのノートとして自動的に同期してくれるんですが、Evernoteから見えるのは整形済の文書のみです。
つまり、Evernoteから文書を閲覧することはできますが、Markdownとして編集することができないのです。
しかし、これは決してマイナスではないと思います。
なぜなら、Evernoteは作業場ではなく、アーカイブのための場所だからです。
まあ、もはやEvernoteは死んだと思っているので別にいいんですがね(この話はまた後日)
2つ目は、課金。
無料利用期間は数日で終わるため、一部機能に使用制限がかかります。課金は必ずしも必要なく、そのままでも使えるには使えるのですが、上記のEvernoteへの共有ができなくなるのです。
Evernoteが課金ユーザー(プレミアムorプラス)であっても、関係ないようです。まぁ当然っちゃ当然。
費用は、年間4,000円程度。手が届く微妙なラインが憎たらしい。
とはいえ、課金しなくても、Evernote連携さえしなくても、ファイルとして保存することはできます(.md/.html/.pdfに対応)。
しかし、なんとも不便なことに、Marxicoでそのファイルを開くことができないんです。これが3つ目の注意点。
この3点のために、まだ課金しないで、だましだまし使ってます。
でも、「書く」ことに限れば、Marxicoが一番書きやすいんだよなぁ…
Notepad++
一応ほかのエディターも紹介しておきます。
Notepad++は、汎用・万能のテキストエディター。弊社のPCのデフォルトエディターです。
専用プラグインを入れれば、Markdownのシンタックスハイライトやプレビューもできます。
Notepad++でMarkdownを利用するには
使い勝手は悪くないんですが、1つ問題があります。
Notepad++のアップデートが走ると(割とある)、プラグインが無効化されてしまうんです。
その度にプラグインの入れ直しが必要になります。
私はこれが面倒なので、Notepad++でMarkdownを書くのは断念しました。
Visual Studio Code
microsoft製の、ソースコード記述用のエディターです。
使っていくと意外と便利です。
ソースコードだけでなく、VS CodeでMarkdownも書いちゃえばいいんじゃないでしょうか。
ただし、インストール直後は、何をどうすれば良いのかイマイチわかりにくい。
なぜかというと、最初はほぼ何の機能も入っていないから。
スマホと同じように、必要に応じて機能(プラグイン)を入れていく、という使い方になります。
どのプラグインを使えばよいか最初はわからないので、まずはダウンロード数の多いものを試してみましょう。
もし使いにくければ次を試す、といった感じで、自分にあったものを探していきましょう。
個人的には、最近はPythonを書くことが多いのですが、VS codeなら記述も実行もできるのがウレシイ。
Markdownでの文書作成もPythonプログラミングも同じアプリでできる(しかも動作が軽い)というのは、重宝します。
仕事ではVS codeを使うことが多いですね。
VS codeは便利なのは間違いないですし、ツールは自分でカスタマイズしてなんぼとはいえ、
ITに詳しくないと自覚のある人には、若干ハードルが高いかもしれません。
(だから今回もあえて詳しい説明を省きました)
Boostnote
2022年現在、最高のMarkdownエディターは、Boostnoteです。
Boostnote
仕事でバリバリに使っていて3年ほど経ちますが、とにかく使いやすいのひとこと。
これについては次回くわしく書きます。
まとめ
この他にも、atomやらなにやらメジャーなものはだいたい試しましたが、評判の割に、どうにもパッとしませんね。
そもそもMarkdown自体がキッチリ固まった仕様ではないために、エディター(によって使える機能)にも一長一短があるようです。
となると、個人個人が自分に合ったエディターを選ぶことが重要かと思います。
若干面倒ではありますが、これが面白いところでもあります。
私個人としては、Markdownを「書く」だけなら、やっぱりMarxicoを選びます。
無料期間だけでも試す価値はあります。
しかし上にも書きましたが、やはり保存・共有がネック。
いまはOneDriveに.mdファイルで保存してますが、もう少し工夫が必要かな。
なにか良い方法があればお知らせください。
参考
[https://nelog.jp/markdown:embed:cite]
[https://github.com/adam-p/markdown-here/wiki/Markdown-Cheatsheet:embed:cite]
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