![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/141131160/rectangle_large_type_2_421e7224d47a5e9919e65b808336f503.png?width=800)
レポート/2017.4/28-30 あなざーわーくす『障子の国のティンカーベル』
劇団“あなざーわーくす”さんによる『障子の国のティンカーベル』@くすのき荘(4/28~30)が無事終了いたしました。
この企画の主催者である、「くすのき荘」メンバーの園田喬しさんがイベントレポートが届きました!
★★★★--------------------
2017年4月28日から30日にかけて、くすのき荘へ演劇がやってきました! くすのき荘にとって初めての演劇です。
![](https://assets.st-note.com/img/1716105418240-RGrkDCneHQ.png)
ということで、少しだけ感想や回想などをつづってみようと思います。
今回くすのき荘で公演を行ったのは「あなざーわーくす」という団体。演目は『障子の国のティンカーベル』でした。あなざーわーくすは「観客参加型演劇」という独自のスタイルで作品を作り続けており、演出家のわたなべなおこさんを中心とした女性のみ4名による団体です。
『障子の国のティンカーベル』は作家・演出家・俳優の野田秀樹さんが手掛けた戯曲で、ティンカー・ベルやピーター・パンをモチーフにした一人芝居。野田戯曲の真骨頂とも言える言葉遊びが炸裂し、イマジネーション豊かに展開されるファンタジーです。
この作品をあなざーわーくすの看板女優・大西智子さんが観客参加型で上演するのですから、その想像力はますますヒートアップ。
ティンクことティンカーベルの軽やかな暴走が観客を巻き込み、上演中は「ゴーゴーピーター! レッツゴーピーター!! フゥゥゥ~!!!」という謎(?)の掛け声がくすのき荘から街へ溢れ出ました。 くすのき荘が演劇上演自体初めてということもあり、この三日間で多くの「初めまして」の方が、この空間との出会いを果たしてくれました。
![](https://assets.st-note.com/img/1716105462032-BzxRdXr2vP.png)
くすのき荘は常に沢山の方に支えられ、且つ沢山の方との交流を求めています。これを機に、またいつかお会い出来る日を楽しみに、これからも演劇を含めた多彩な「面白そうなコト」を発信していけますよう!
この公演の企画者として、よく訊ねられたのは「何故あなざーわーくすさんをお誘いしたのですか?」ということ。それに関して、一番の理由も二番の理由も、更に言えば九番目の理由なども、それなりにあるのですが、正直にお答えすると「……色々考え過ぎて、よく分かんなくなっちゃいましたm(_ _)m」というのが本音だったりします。スミマセン。
でも、くすのき荘の初演劇上演にあなざーわーくすをお呼び出来たことは、本当に嬉しいことであり、とても満足している心情に偽りはありません。
それに加えて、くすのき荘演劇上演に関する更なるイメージや可能性も見えた気がして(←あくまで「気がする」程度ではありますが)、個人的にうっすらと野望めいたものが芽生えつつあることも、合わせてご報告させて頂きます。がんばります。
本編をご覧になった方は頷いて頂けると思うのですが、この作品は上演時間60分とコンパクトながら、なかなかの中毒性を持っています。大西さん演じるティンクが夢に出てきたり、ふとした瞬間に脳内へ現れて、早口で台詞をまくし立てたり、くねくね踊ったり、自身に話しかけてきたり……、そんな経験をされたお客様も多いのではないでしょうか? 実はこの公演、『障子の国のティンカーベル』前半部分のみを上演したもので、この後に後編部分を残した状態となっています。
演劇上演で言えば、第一部上演60分(終了)、途中休憩約1年(←イマココ)、第二部上演○分、という感じでしょうか。 途中休憩中は各自ご自由にお過ごし頂き、たまにティンクが脳内出現した際には、脳内シアターによる反芻上演をお楽しみ下さいますと幸いです。
ひとまず、この度のご来場、誠にありがとうございました!
![](https://assets.st-note.com/img/1716105443310-kvlSaC3rCP.png)
園田喬し(編集者・演劇ライター/演劇雑誌『BITE』編集長)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?