青天を衝け 第27回

「平岡様の命も守れず、戦でも死に損ない、徳川に捧げられなかった命を持て余してここに来た。徳川のために何か出来ぬかと」

川村さんのセリフにこの回の主題はあったように思う。

今回は時代が明治に変わって体制が大きく変わっていく中でこれから

どう立ち回っていくのか、いろいろ考えさせられた回かと思う。

篤太夫のように時代の変化を的確につかんで武士の階級にこだわらずに

商人と手を組んで禄高が以前の10分の1までに減った徳川 駿府藩を

いかに富ませていくのか格闘していく。

一方で喜一郎や土方のように御一新で時代が変わってもなおはるか北海道で

徳川のために身をささげていこうするものもいてる。

このあたりの対比がうまく描かれていた。

どちらが正しい 間違っているというわけではない。

自分ができることは何かそれを問い詰めた結果が片方が時代の流れを読んでい適応しようとし 片方がその時代にあらがっていったに過ぎない。

かたや慶喜さんのように身を退いて 隠棲することで自らのあるべき姿を

見出すとするものもいる。

嬉しいこととして個人的には箱館での土方さんの最後が描かれたことである。大河ドラマは幕末を扱うことが多いがあまり旧幕臣について描かれることはあまりない。旧幕臣が戊辰戦争で箱館まで転戦して自らの気概を最後まで見せたことについては取り上げられることはない。

それが今回五稜郭の戦闘を描いてくれたことは嬉しかったです。

町田さんの土方はかっこよくいい土方でした。

人が時代が大きく変わろうとしていくときにどうあるべきか

考えさせられる回でした。

読んでもらうことで自分をわかってもらえる人がいるのだなと分かってうれしいです。本や旅のための資金にあてていきたいです。