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アルコール依存症の父と、母と娘の一歩

こんにちは、moku.です。

先週末に、岩倉にあるアルコール依存症の家族相談に母と行ってきました。

比叡山がものすごい紅葉!🍁

空も空気も澄んでいて、どこまでも青くて高くて、静かで、暖かい日でした。

私は発達障害の方々と触れ合うことはありますが、精神科には行ったことがないのですごくドキドキしていました。

何を見てしまうんだろう?
何を知ってしまうんだろう?
私のどこに触れて、どこが揺れるんだろう?

あんまり想像できませんでしたが、それでも「私が一歩踏み出す」「家族が1mm進む」と思うと、不思議と勇気が湧いてきました。

地下鉄の最寄り駅で母と合流して、バスで病院の最寄り駅へ🚌💨

快晴でとても気持ちが良かったです!☺️

バスを降りると比叡山が目の前に広がっていました。
なんとなく、私はこの景色を一生忘れない気がしました。

キンと張った空気に、色が斑な山。
来たんだなぁ、と感じました。

初めての精神科へ

受付に入って、問診を書いて、待つこと数十分…
(バスの加減で早く着きすぎてしまいました。遅れるよりいいよね。)

「○○(本名)さぁん!こんにちはー!☺️」

と、小柄な女性が来て部屋まで案内してくれました。
なんとケースワーカーさんが直接呼びに来てくださったのでした😳

丸いメガネが良く似合う、コロコロとした声が印象的な優しい方でした。
(一目見た瞬間から、「この方、素敵…!」と思いました😍)

実は以前父が直接来たことがあり、その際のカルテを或程度見ながらお話してくださいました。

あまり父の言動で困ったことを話す機会が無かったものですから、母も私も話し出すと堰を切ったように言葉が溢れてきました。

これまで気に留めていなかったことが山のようにありました。

それに上手く要点をつかみ、くるんとまとめてくれるケースワーカーさん。

事前にある程度勉強しては行きましたが、所詮知識です。
実際の患者さんがご家族がどんな様子かお話頂けて、すごく「ひとりじゃない」感をひしひしと抱きしめました。

アルコール依存症について知る

アルコール依存症は
「否認の病」であり「家族が傷付く病」です。

本人の否認が強いからこそ(自分は病気じゃない、そんなに酷くない等)、病院に来るまでが第一の壁になる。

酔っている間の記憶を無くす(ブラックアウト)ことを続けることで、脳はかなりのダメージを受ける。
(早期認知症になることもあるそう)

瞬間的に意識を無くし、事故や怪我をする。

まさにイマココ状態です🚩

どうにかして上手く専門家の力を借りながら断酒へ向かいたい。
しかしながら病院に行く気配がない。声をかける勇気がない

その場で父の性格を分析しながら、私たちはどう向き合うかを話し合いました。

対策会議

結論、【褒めて伸ばそう!!✨️】になりました。

・指摘をすると、孤立感や寂しさを増幅させて飲酒に繋がる可能性がある
・介護で相当な負担があるため、家族が敵だと認識することは避けたい
・もとは真面目で几帳面な性格である
・しかしながら非は認めにくい傾向あり
・家族もなかなか認める言動を取らなかったので、突如態度が変わると怪しまれる

ということで、「少しづつこまめに褒める」を母にお願いしました。
(私は家出中なので、経過報告を貰います)

ただ、「感謝」となると母の負担になる(無理やり褒める)かと思ったので、「あくまで事実を伝える」方向でお願いしました。

例えば、「洗濯物畳んでくれてありがとう!助かる!」よりかは「角がめちゃくちゃ揃ってる!」とか「人ごとに分けてくれてる!」とかね😗

それで、こまめに「認める人はここにいる」「見ている人はここにいる」という場を作ってもらう役割を母に任せました。

私は、まだ一大仕事があります!

私にしかできない、私の役目

それは、「私から父へアルコールとの向き合い方を変えるように話す」ことです。

話し合いの中で、娘から父へ伝える方が本人の心に届くのではないかという結論が出ました。
(ちなみに、一番効くのは孫らしいです。「おじいちゃん、酒臭い!」とか言われたら嫌ですよね…😂)

幸いなことに、私には父にちょうど話そうと思っていたことがあります。
ちょうどいいきっかけなので、その時に話そうと思うのです。

ただ、先に書いたように伝え方が難しい。

母もケースワーカーさんも「うーん…家族が傷を負っていると攻撃的になりやすいですよねぇ…指摘されたと捉えられるとねぇ…」となかなか上手い伝え方が思いつきません。

これは今も悩んでいます。

ですがここは、「プレゼン形式」にしようかと思っています!👩‍💻

プレゼンはする側もされる側も、話題の大きな軸から離れられません。
私も事前に資料を作れるので、余裕を持って話せそうじゃないですかね。

頭の中には既に構想が出来上がりつつあります。

用心深く、しかし確実に

アルコール依存症は本人の足が病院に向くのが難しい病気です。
本人が直接トコトコやって来ることは珍しいと仰っていました。
それでも、心のどこかに「このままじゃいけない」と思い続けている方が多いのも事実です。

支えましょう、その心。

プレゼンは年内を予定しています。

年明けは親戚が集まったりしてお酒が近くに存在しやすいので、出来ればその前がいいかなと思います。
(本人にいつ飲みたくなるか、家族にはどうして欲しいか聞けるから)

場合によっては家族も禁酒になりますが…
健康になれるでしょう!🤣

まずは1つ目の壁である「本人に伝える」、そして第2の壁である「本人を病院へ連れていく」、ここを着実にクリアしていきたいです。

そして1番気をつけないといけないのは、伝えた後に1人にしないことだと思っています。
酒を浴びるように飲んだり、自暴自棄になって命を絶ってしまうようなことがあってはいけません。

アルコール依存症は、本当に命に関わるんです。

そして、アルコール依存症は脳の病気です。

本人の意思が弱いとか、だらしがないとか、そんなものではありません。

もちろん、家族が悪いわけでもありません。

飲酒をコントロールできない病気なんです。

一時的に断酒期間になるのであれば、尚更離脱症状と向き合わなければいけません。

そうなった時のことも考慮して、頭の中で作戦会議したいと思います📖🖊

たくさんの愛をこめたラストチャンス

このプレゼンは決して責めるものでなく、できるだけ感謝を伝えたいと思っています。

そして、最後の更生のチャンスにしようと思います。

苦しんだのは、家族も十二分に苦しみました。

手を離す自由ももちろんあります。

でも、「出来ることは諦めない」が私の主義なので、最後まで出来ることは手放したくありません。

もしこれを読んでいる、同じようにご家族のアルコール依存症に悩んでる方がおられたら、「精一杯よく耐えましたね」と言いたいです。

「あなたも、あなたが愛する人も悪くはないでそょう」と言いたいです。

そんな気持ちも胸に、たくさんの気持ちと向き合っていこうと思います。

また続報をお待ちください!

では〜☺️⸜🙌🏻⸝‍

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