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スチールラックで本棚と勉強机をまとめて作った話

■ スペース足りてますか?

我が家で定期的に発生する悩みなのですが、本棚の空きスペースが無くなりました。これまではいろいろな棚を追加で買ってスペースを作ってきましたが、遂に部屋の中に棚を置くスペースが尽きました。一人暮らしの1Kアパートではなかなかスペースを確保するのは難しいです。

となると残っているのは、上しかありません。今使っている棚はカラーボックスと本棚ですが、どちらも高さは80cm程度で上にはまだまだ余裕があります。

という訳で、これまで高さの低いカラーボックスが置かれていた場所に新たに、スチールラックで背の高い棚を作ることにしました。

(因みに私はスチールラックのことをずっとアルミラックと呼んでいました。アルミじゃないのね・・・)

■ 我が家の本事情とスチールラック

既にスチールラックの本棚がひとつあるのですが、それ以外に以下の棚に本を詰めていました。

・カラーボックス1 w45 x h90 x d35 [cm]
・カラーボックス2 w60 x h90 x d35 [cm]
・文庫用本棚 w60 x h90 x d17 [cm]
w:幅, h:高さ, d:奥行

持っている本は文庫本が大半なのですが、ビジネス書やマンガ、大判マンガに雑誌、大判の画集や薄い本など、本のタイプも様々。またCDやBlu-rayもあります。

カラーボックスは割と背の高い本も入るのですが、段の形がまちまちで、入れたい本の形や量と合わない事もしばしば。中途半端なスキマも出来てしまい、何だかもったいないと感じていました。

文庫用本棚は文庫本サイズの棚が4段あり便利なのですが、マンガや雑誌、画集など背の高い本を入れることが出来ないというデメリットがあります。

一方、スチールラックは段の高さを好きに設定出来ます。少し大変ですが後から棚の高さを変えることも出来ます。棚の高さも150~200cmと背の高いものもあり、背の低い本が多ければ棚板を増やせば収納力も増やせます。将来も含めて、部屋の事情に合わせて作り替えられるのはとても魅力的です。

■ セットを買うか、すべてパーツで揃えるか

先ほどのカラーボックスの状況と部屋の構造を考えて、スチールラックを置くエリアの目安を以下の通り定めました。

・w140~160 x h150~200 x d35~50 [cm]
・ただし1つで横幅140cmは難しいので、80と60のように大+小2つ合わせる

この情報をひっさげて少し離れた大きなホームセンターへGO。1軒目は残念ながら小さなスチールラックが2つしかなかったのですが、2軒目ではラインナップが豊富で、スチールラックのバラ売りもやっていました。目論見通りです。

■ お店で悩む、直径?Φ?ふぁい?

ところがバラ売りのコーナーを見て困惑してしまいます。同じようなラインナップが2つの棚で展開されているじゃないですか。よく見るとそこにはふたつの数字が。

Φ19mm
Φ25mm

ふふふ、ちゃんと事前に予習していたから私は知っています。これはポールの直径です。(ちなみに余談ですが、Φはファイというギリシャ文字ですが、直径を表す本当の記号は丸と斜め線らしいです)

自宅にあるスチールラックと互換性があると後々便利なので、もちろん直径をメモしてあります。メモ曰く、我が家のラックは直径25mm・・・。

「なんか、すっごく太くないか?」

家で見たときのポールはちょっと細いかなと感じるサイズだったのですが、手元にある25mmはなんかすっごく太い。ただ確かにメジャーで測ったし、これは部屋とお店の体感の違い??

「ここはメモに従って25mmにしておくか」

はい、ここで間違えました。家で組み立てた際、やはり太っ!となって見比べたらやはり25mmは太かったです。

タネ明かしをすると、私が測ったのはポール自体の直径ではなく、棚板に付いている”ポールを受ける穴”の直径だったんですね。確かにそこを見ると25mmくらいありますが、ポール”自体”は19mmです。

おそらく一般的なサイズは19mmの方だと思います。皆さんが測るときは、充分注意して下さい。

■ セットを買うか、バラ売りか

間違って25mmで作ると決めた私。次に棚の物色を始めます。棚の組み方は大きく2種類あります。「高さ175cm 4段セット」のように、ポールと棚板がセットになっている物を買うか、ポールと棚板をそれぞれ1つずつ選んでいくかです。

で、ここで新たな問題が。バラ売り超高い!

w90 x h175 x d45 4段の棚を作ろうと思ったときに、セットだと8,000円程度なのに対し、バラ売りはだいたい17,000円。なんと倍を超えます。実は25mmのバラ売りは19mmより高めというワナはあるのですが、19mmでも同じく倍近くになります。

これも組み立ててから理由が分かったのですが、どうもバラ売りの方の棚板は丈夫に作られているようです。棚板の金属一本一本が明らかにセットの方が細かったです。実際、強めに力を掛けると少し歪みます。もちろんこれは取り扱い商品によって変わってくると思うので、お店で要確認です。

そんな事情を知らないお店の中の私はどうしたか。こうしました。

ラック1: w90 x h175 x d45 4段セット
ラック2: w60 x h175 x d45 バラ売り(棚板3枚ポール2本)
+ 補強バー 60cm 1本 & 45cm 1本
+ 棚板シート w90 4枚(プラスチック) + w60 2枚 (木目調)
+ 留め具 たくさん

片方をセット、片方をバラ売りにしました。理由は簡単、部屋のスペースに合う横幅のセット棚がなかったからです。ただ全部バラ売りだと高いので、大きい棚はセットでしのぐことにしました。

そして気になるのはバラ売り分の個数。本来ならば棚板5枚(4段+天板)、ポール4本買うべきです。

ええ、ケチりました。ケチりましたとも。だってポールが高いんですもの!

まあ結果的にこの方が2つの棚の隙間が出来ずスペース節約になって良かったんですが、完全に副産物です。

これ以外に棚板の上に載せるシートも購入。これがないと本がストンと落ちてしまいます。本当は全部木目調にしたかったのですが、これも高いので小さい棚だけ採用。

これらのパーツをひっさげて我が家に帰りました。車で運んだのですが、割と大荷物に。エレベーターなしの3階の自室まで運ぶのはとても大変でした・・・。

■ 組み立てて気付いたあること

実はこの棚を作る前、勉強机も欲しいなぁと思っていました。最近何かとデスクワークが多いのですがこたつ&座椅子で作業するのってとても疲れるんですね。ただ部屋の計測をしていく過程でスペース的に難しそうだなと諦めていました。

ところが棚を組み立てていて気付いてしまいました。

「横幅60cmも奥行45cmもホームセンターで見つけたデスクとほとんど同じサイズだな。試してみるか」

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はい、バッチリでした。

高さは調整しましたが、試しにイスと棚板カバーを置いたらバッチリ机になりました。イメージとしては市販のPCラックに近いサイズ感です。収納スペースは減ってしまいますが、机には代えがたいので、この案を採用することにしました。

■ 完成と使用感

骨組みは固まったのであとはモノを並べるのみです。部屋に溢れるモノをいろいろと並べた結果、ひとまずこんな形に落ち着きました。

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うん、すごく汚い。2週間経った結果ですが、雑然としています・・・。

割と奥行はあるので本は横置きではなく縦に並べてみました。少しモノを捨てたせいもありますが、お陰で右端にちらっと写っている文庫の本棚は1段がほぼ空くくらいスペースが増えました。机を作ったのにも関わらずです。

背の高い画集や薄い本、クリアファイルなどは元々あった別のスチールラックへ集約し、こちらの棚は小物の他、ハードカバーや大判マンガを収納しました。

これまで行き場を失っていた複合機とか部屋の片隅に無理矢理置いていたデスクトップも良い感じに収まりました。机が出来たおかげで新たにディスプレイを置くスペースも出来ました。念願の作業スペースです!

24インチで幅はギリギリいっぱいですが、奥行はノートPCを開ける程度には残っています。もちろん教科書・ノートも置ける程度の余裕もあります。

両側の柱も意外と気になりませんでした。強いて問題を挙げるのであれば、上の棚板が少し低かったくらいでしょうか。気をつけないと立ち上がるときに思いっきり頭をぶつけます。超イタいです。上のねこあつめは、ぶつかり防止の目印です。割と効果あります 笑

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■ 作ってみた感想

作る前は部屋の圧迫感が増さないか心配だったのですが、思ったほどは圧迫感はありませんでした。テレビと棚の間を少し開けたからだと思います。そういう意味では、幅ギリギリのセット棚ではなくバラ売りを混ぜたのは正解だったと思います。

また、掃除がラクになったのも大きいです。モノを床の上に置かなくなったので、掃除機もスイスイ通ります。モノの収まりもとても良いです。

問題は値段ですね。結局トータル¥28,000も掛かってしまい、レジで驚愕しました。骨組みもそうなのですが、棚板カバーが意外に高い!

可能であればセット物を組み合わせるのをオススメしますが、部屋に合わない棚を作ると不幸を招くので、そこだけは妥協しないことを強くオススメします。

あとは19mmを買いましょう。25mmよりは少し安くなります。


以上、スチールラックで本棚と机を作ったらどうなるのかについてまとめてみました。

ネットを漁るとスチールラックのいろいろな活用例が見つかるのですが、パーツの選び方や総額をまとめているページがほとんどなかったので、収納に困っている誰かの役に立てば良いなと思っています。


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