6.幼児生活の誘導

こどもが断片的に生活して行くことは、それぞれとしてはよろしいが、その断片性に、あるいは中心を与え、あるいは系統をつけさせてやる事が出来ましたら、興味が一段と広く大きくなってくるだろうと考えられます。

断片よりも系統の方が、単に興味の分量において、まさっているだけでなく、その興味の本質が違って来ます。
生活の真の面白味がだんだんにそこにはいって来るのです。

幼稚園というところは、生活の自由感がゆるされ、設備が用意され、懇切、周到、微妙なる指 心を持っている先生が、充実指導をして下さると共に、それ以上に、さらにこどもの興味に即した主題をもって、こどもたちの生活を誘導して下さるところでなければなりません。

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