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【読書感想】おしゃべりな人見知り

料理コラムニスト・山本ゆりさんのエッセイ。料理レシピ本大賞 in Japan 2021 でエッセイ賞を受賞しています。

ゆりさんの本は大好きなので、過去のエッセイ「クリームシチューはご飯にあうか否かなど」や、レシピ本も数冊持っています。
好きすぎて前にnoteも書いてました。

最近、全然読書する気になれなくて、まったく本を読んでいないんですけど、これはエッセイだしするっと読めそうだな、と思って書いました。読書してないので読書感想をnoteに記すことからも遠ざかってたし、なんならnote自体から遠ざかっていたけど、この本きっかけでnote再開できたんだから意外とこの本の功績は大きい。

肝心の中身ですけど、読んでてクスッと笑ってしまうところ多数であいかわらず面白かった。

特に「薄々気づいていたこと」と「洗濯、それはめんどくさい」で書かれているドラム式洗濯機に関するところは共感しかなかったわ。
「薄々きづいていたこと」のその後の話ってページで、乾燥したときにタオルがドラムの側面に張り付いてる写真がご丁寧に掲載されてたんだけど、「うちでもよく見るやつだ」と嬉しくなり、思わず夫にもその部分を見せちゃった。

それ以外も「星野源への葛藤」も共感。私はここ数年で、葛藤せずにすかさずハマる方向に進んでいるけども、己の興味に抗おうとしてしまう心理は理解できる。あれだよね、MAX子育て中のときって、なにかにハマると子育ての方が疎かになっちゃうので自らブレーキをかけてしまうところがあるもんね。ハマったときの反動を警戒してしまう我々の複雑な心よ。

前半はライトで、後半になるにつれ、真面目なトーンのエッセイが増えるんですけど、最後のあとがきで「改めまして、山本ゆりと申します。章を重ねるごとにどんどん暗い闇に引きずられていくという斬新なスタイルでお送りしてしまいましたが」から始まり、またニヤリ。

文章中心の本で何度も笑えるのはホントいい。

あいかわらず読書熱は低迷してるんですけど、こういうエッセイなら楽に読めるな、とわかったので、今後も軽い本中心に少しずつ読んでいきたいと思った次第。ゆりさんのエッセイはまだ買っていないのもあるので、買おうっと。

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