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【読書感想】「ふなふな船橋」 吉本ばなな

読了日:2017/3/30

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借金を作って逃げた父。新しい恋人と結婚することになった母。12歳の私は、独りぼっちだった…。
「BOOK データベースより」

本との相性

船橋の近くに住んでいるので買ってみました。

本と読み手には、相性やウマがあう時期があって、「なんか面白くないな」と感じたからといって、その本が「つまらない」とか「駄作だ」と表現したくない、と常々思っています。
人も本も、いいところを探していきたい。
悪いところはすぐに目につくけど、いいところは探さないと見つける目が鈍る気がする。
という前置きをしたうえで。

この小説との相性は、それほどよろしくなかったようで、今の私には刺さりませんでした(笑)。

なんだろう。
多分、私、会話にそこそこのリアリティーがないと感情移入できないみたいです。
村上春樹に違和感を感じるのも会話のキザっぷりがものすごく気になるからなんですよね。
この本も、会話がぎこちないし、不自然に解説みたいな会話があったりして、そこで冷めてしまう部分がありました。
主人公の考えることや、全体を通しての作者の意図は共感できたんだけどなぁ。読んでて素直に入ってこなかった…。
リアルな人間でも本でも、「話し方」って私にとってはすごく重要な要素なんだな、と再認識した次第。

船橋愛、ふなっしー愛

船橋駅周辺のお店や描写がたくさん出てくるので、船橋住人にとっては楽しめますし、船橋が居心地よくてちょうどいいというのもすごく共感できます。
都会すぎず田舎すぎず、人もあったかい。
私、6億円当たったとしても、船橋・市川近辺で土地探すと思うくらいこの地域は好き。

あと、ふなっしー愛がすごい。
神格化されてるレベル。
私もふなっしー好きだけど、作者のふなっしー愛は私の比じゃないね。
とにかくふなっしー愛は伝わった。

村上春樹が苦手なガサツなアラフォーにはイマイチ刺さらなかったけど、春樹を理解できる人や若い人にはナチュラルに読めるとおもいます。

あと読後感がいいので、読み終わったあと優しい気持ちになります。

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