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【読書感想】「この世で一番大事なカネの話」 西原理恵子

読了日:2014/2/24

「毎日かあさん」の作者、西原理恵子さんが、自身の生い立ちとおカネにまつわるエピソードを語っているエッセイです。

西原さんの漫画は見たことないんですけど、テレビでお話ししてるのを見たことはあります。
そのテレビでは、この本にも出てるような貧乏暮らしのことや、元旦那のアル中のことを笑って語っていました。
「かっこいい!けど肝が座りすぎてて怖い!」と思ったのを覚えています。

この本は西原さん流の働く論が語られています。
最近読んだ堀江さんの「ゼロ」も働く論でしたが、働くことを極めた人は同じ境地にたどり着くのでしょうか。
「ゼロ」と共通するところがたくさんありました。
たまたま選んだ本で、共通することが書かれてると不思議な気持ちになります。

それにしても貧乏と酒とギャンブルと薬はおそろしい。本当におそろしい。
西原さんの実の父親は酒に酔うと暴力をふるう人で、母親と離婚後、ドブにはまって死んだそうです。
義理の父親は娘をとても可愛がる人だったけど、ギャンブル狂いで最終的に西原さんの大学受験の日に自殺。

酒もギャンブルも、その怖さを充分知っているはずなのに、西原さん本人も社会人になってから麻雀にはまりまくり、かなりの負けを出し、そして結婚した夫は父親と同じようにアル中。

負の連鎖をたちきるのは、
本当に、本当に、難しい。。
はい上がるのは本当に大変で、なのに崩れるのは一瞬。
「貧乏は病気」と彼女は語っておりますが本当にその通りだと思います。

思うところがたくさんありすぎて、うまくコメントできないのですが、「働くこと」の彼女なりの考えと、彼女の「生きる覚悟」は、私の背中を押してくれます。
すごい本でした。

中学生や高校生に対して教えるべきものはこういうものなんじゃないかなぁ。

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