見出し画像

【読書感想】「プロ研修講師の教える技術」寺沢俊哉

読了日:2014/4/22

プロの研修講師である著者が、人に教える際のポイントをまとめた本です。
5月から久しぶりに仕事でしゃべるってのもあって読んでみました。

こないだ読んだ「教え上手」は小学校の先生が書いたもので、やはり事例も小学校の例が多かったんですが、こちらはコンサルティング業務やってる著者が書いてるものなのでビジネスな例が多いです。
でも、基本的に言ってることは同じ。
受身じゃなくいかに参加させるかってところが大事だそうです。

この本、現役教師&講師の方々で若い人たちにはとても良い教科書になります。
すごいわかりやすい。
ベテランの人たちには今更な点も多いと思いますが、仕事に直結してるしすぐに使えるテクニックなどもあるのでオススメです。

ワタクシ的名言

先輩コンサルタントは、「小学校5年生の女子に理解、共感してもらえるようにしろ」と言っていました。確かにその通りで、小学生に話すつもりで言葉を選ぶと、自分自身が本質的に理解していないことに気づきます。(本文より引用)

IT業界は多いですよねー(笑)カタカナ。
んで、みんなその単語を知ってること前提で話すんだよねー。

質問による進行は怖い。あの「ハーバード白熱教室」で有名な、マイケルサンデル教授でさえ、こう言っています。
「大規模な教室の中で学生に質問を投げかけるというのは、教師として自身を予測不能な状況にさらすということです。
もっとも、サンデルさんの場合、対象は千人という規模ですが(笑)、仮に、数人を相手にしていても、コントロールが利かなくなるのではないかという不安は同じです。(本文より引用)

著者は上述のように質問で講義を進める恐怖を語っておりますが、それでも参加型の講義を目指すなら質問を核に講義を進める方がよいとおっしゃっています。
超有名な教授とかでもやっぱりこの進め方は怖いんだーというのに驚きでした。
怖いよね、確かに。
著者は、本の中で恐怖を乗り越えるためのテクニックをちょこっと教えてくれてます。

「成功するコンサルタント、講師、ファシリテーター、コーチには共通する点がある」
先輩の言葉に、駆け出しの私は、かなり前のめりになりました。
「成功者の共通点、それは、教える自分が一番気づく人になるということなんだ」
(中略)
「だからそうではなく、どんなときでも、自分がこの機会に新しいことに気づこう、自分もこの場から学ぼうというスタンスでいることが大切なんだ。そうすると、不思議なことに、自然と相手も気づくものなんだよ」(本文より引用)

なんとか教えてやろう!何としてもわかってもらおう!と頑張りすぎると強制モードというか熱意の押し付けになってしまうそうです。
これ、大事だなー。

勉強になりました。
5月からの研修で色々試してみよう。




この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?