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【読書感想】恨み残さじ 空也十番勝負(ニ) 佐伯泰英

この本の概要

迫りくる薩摩の刺客! 

薩摩を発った空也は肥後国人吉城下へ戻り、 
タイ捨流丸目道場の門弟として 
同世代の若者たちと稽古に励んでいた。 

しかし、空也に斃された薩摩東郷示現流の 
酒匂兵衛入道の仇討ちを企てる一派がその身を 
密かに狙い続ける。 

ある日、空也は山修行を思い立ち、 
平家の落人伝説が残る秘境・五箇荘を目指すが、 
その道中、出会ったのは……。
Amazon 説明ページより引用

感想

前回、空也シリーズの一番勝負「声なき蝉」を読み、「やはりこのシリーズは最高だわ」と感激し、本屋に行き、続きのシリーズ全部買いました。

前回は、謎の土地、薩摩に入り恋を知り修行を経て薩摩を出るまでが描かれましたが、今回は肥後国でのあれこれがえがかれます。

父の磐音同様、空也くんもいいヤツなので、会う人会う人から信頼を得ていきます。マジ羨ましいわ。
そしてお父さん同様、超強いので読んでて安心。

内容に関して言うと、江戸の面々も登場しますし、新たな若人のラブも始まったりして、とても良いです。

あと「樅木の郷」に出てくるくれが何考えてるんだか謎でいい味だしてます。

ワタクシ的名言

そして、武者修行とは、体を苛め、力をつけ、技量を磨くことだけではなく、人に接し人の心をしることや、自然の恵みや厳しさを体験することも大事な要素なのだと考えた。
p205 第三章 樅木の郷

空也くん、なにかとストイックに体を苛めがちなんですけど、体だけではなく人と出会い心を成長させることもまた修行であると気付いたようです。
良い気付きを得ました。これからの出会いがまた楽しみです。


空也十番勝負、まだ続くので今後も読んでいこうと思いまーす!

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