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【読書感想】声なき蝉(上)空也十番勝負(一) 佐伯泰英

この本の概要

坂崎磐音の嫡子・空也。 
名を捨て、厳しい武者修行の旅に出た若者の前に待ち受けるものは――。 
長編時代小説の金字塔「居眠り磐音」に続く「空也十番勝負」シリーズ、〈決定版〉として刊行開始! 
Amazon 作品説明より一部抜粋

感想

私の二十代後半〜三十代前半は磐音と共にあったと言っても過言ではない。

ってのは大袈裟ですが、一時期夢中になって読んでいた居眠り磐音シリーズ。
その続編、空也十番勝負シリーズを先日、本屋で発見してしまい即購入しました。

今回の主人公は磐音の息子、空也です。
全51巻の居眠り磐音シリーズ最後で、空也は武者修行に出ることを決意し家族らと別れ、一人薩摩に向かったところで終わりました。
このシリーズはその旅の目的地である薩摩付近を舞台にはじまります。

磐音シリーズの魅力は、磐音やおこんをはじめとした個性豊かでいい人ばっかりの登場人物たちだと思うのですが、今作でももちろんいつものメンバーが登場します。
まず最初にでてくるのが、おこんと死んじゃったおこんの父・金兵衛との会話ですし、重富利次郎霧子夫婦も健在。安心して読めます。

シリーズが終わり読み終わってからずいぶん経っていたので、内容覚えてないんじゃないかと思って、読む前に軽くWikipediaで登場人物確認してみたんですけど、そんな心配は不要でした。
シリーズ全部読んで、ドラマシリーズのDVDまで持ってたりするほど愛していた作品なので余裕で覚えてた。

空也くん、いい男に育っております。
ほとんど喋らないのでまだまだわからない部分もありますが、このシリーズを通して成長した彼を見守るのが楽しみ。

久しぶりに検索してみたら松坂桃李で映画化もされてたようで。
映像の磐音といえば私の中では山本耕史で出来上がってるんですが、気になるからそのうち松坂桃李版も観てみなきゃ。

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