糸島に行ってから古代史が気になる
糸島に行ってから古代史が気になります。
福岡県糸島市は最近サーファーたちのオシャレスポットとして注目されている街です。サーファーでもオシャレでもない私はちょっと緊張してしまうのですが、でも半年に一回くらいは行ってしまう魅惑スポットです。
1 伊都国歴史博物館
今回初めて伊都国歴史博物館に行ってきました。博物館があるのはオシャレスポットのある海岸線ではなく畑の広がる山側です。
中国大陸、朝鮮半島との交易により栄えた伊都国。たくさんある文化財が展示されガラスケースの中は全て国宝ですという記載がありました。畑が広がっているのどかな場所なのですがここに古代伊都国があったのか。といっても古代の国は別に今の東京のような街ではないので現在のような畑が広がるのどかな風景だったのかなと色々思いを馳せていました。
帰ってから伊都国について調べていたのですが、参考文献の中に原田大六という方がいっぱい出てきました。気になってそのまま調べてみるとなんと伊都国歴史博物館の初代館長でした。そういえば、歴史館の前で「銅像がある、あぁ館長さんだ!」と話した記憶が…。
伊都国より興味深い…。
凄すぎる。人物像に目を奪われてしまいますが、糸島出身の考古学者で弥生時代・古墳時代における国家研究、糸島郡朝倉郡の文化財保護などの業績を残した方だそうです。
そういえば映画「幻の邪馬台国」の主役になった宮崎康平も映画の中で相当熱い人だったな。そうそう松本清張の断碑で描かれた森本六爾も相当熱い人だった。なぜ古代史学者ってそんな熱いんだ?古代史というか古代史学者に興味がわいてきました。
2 古代史というより古代史学者に興味がわく
宮崎康平
確かに映画「まぼろしの邪馬台国」で竹中直人さん演じた宮崎康平もなかなか敵の多い人でした。吉永小百合さん演じる奥様だけが全面的な味方なのですが…。
森本六爾
大正時代から昭和初期にかけての日本の考古学者です。松本清張の短編小説「断碑」主人公、木村卓治のモデルとされています。
私は松本清張ファンなんで「断碑」で森本六爾を知りました。でもNHKで「ETV特集「反骨の考古学者ROKUJI」という森本六爾の生涯に迫る再現ドラマが放送されていてYou Tubeで見れました。六爾をハライチの岩井勇気さんがその妻を伊東沙莉さんが演じています。
タイトルから反骨と言ってるし、番組の中でも
「考古学と討ち死にした男と語り継がれる」
と紹介されています。当時は古代史に神話が教えられ、縄文弥生の区別もない中で弥生時代の農耕文化を主張していった学者さんです。どのアカデミズムにも属せず独特なスタイルでいくつもの論文を発表していき変わり者呼ばわりされてました。結核で32歳の若さで亡くなってしまいます。
なんと個性的な人が多い。古代史学者学という学問もできそうな気がします。
3 古代史のロマン
古代史は何よりロマンがある。まずどの方もそのロマンの虜になり、閉鎖的な学問の世界にズバズバと切り込んで行ったんだと思います。その一途な思いが個性豊かな古代史学者さんを生み出してくる。物語があるよな〜。古代史以上に気になってしまうわけです。
伊都国歴史博物館に行って井原鑓溝遺跡推定地の紹介がありました。井原鑓溝遺跡は江戸時代に甕棺が発見された遺跡でその経緯は福岡藩士の青柳種信が書き記した柳園古器略考(りょうえんこきりゃくこう)に伝聞記として記されています。多数の銅鏡を始めとする豪華な副葬品が出土したことから、被葬者は伊都国歴代王の一人と考えられるそうです。でもこの記録が書かれた当時は発見から40年経過していたので出土地点や出土した宝器の所在は明らかではないそうです。えぇ~どこにあるの?もしかしたら掘ったら何か出てくる?というのはドキドキしますね。
糸島に行ってからそんなことを考えてました。
長々と読んでいただいてありがとうございました。
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