「いのち知らず」。
今朝、大好きな別役の「づくしもの」、『けものづくし』を読んでいた。先日Amazonで購入したもの。栞代わりに前橋市のIさん宛の葉書(釣具屋さんから)が挟まっていて、その消印は1989年3月。私が大学入学のための準備(…何の?)に追われていた時期である。
「づくしもの」シリーズは大好きで何冊か持っていたはずなんだけど、今手元にあるのは、今回買ったこの『けものづくし』のみ。あとがきを見ると、『虫づくし』がその前にあるようで、買わなくちゃ。このシリーズ、まことしやかに書かれてるんだけど、どこかで明かされるんだけれど、実は全部全くの嘘っぱちだって。こんなことが許されるものなのかと、20歳前後の私は驚愕したのを覚えています。(ちなみに、今回購入した『けものづくし』には、釣具店の葉書と一緒に、中尊寺の小さなペナントも挟まってました♪)
今日は午後からシアタードラマシティ(大阪・梅田)で岩松了作・演出「いのち知らず」。これ、めっちゃ良かった。
正直、難しくって、一度では分からなかったんですよ。この後、島根、熊本、広島、名古屋と続くらしいので、どこかでもう一度見たいようにも思うんだけれど、それにしても、カッコイイし、潔いし、ストレートだし、力強くてキッパリしているし。「岩松了さんの舞台は男の芝居だよなぁ」っていつも思ってたんだけど、今回は出演者もみんな男だし、余計に濃厚な印象。終演後にパンフレットを買ったら、劇中思い描いていた「支持政党が違う」とか、「別役実」とか「不条理劇」とか「ゴドーを待ちながら」とか、そんなキーワード(?)が随所に出てきて、(ああ、見方を誤ってはいなかったよなぁ)と納得、そして、安心。でも、それにしてもまだまだ分からない…!(泣)
お昼は食べそびれたので、観劇後に「ソーキそば」でした♪