見出し画像

Nature Boy

編集者の小林昂祐さんが去年の夏に出版した書籍『Nature Boy - ネイチャーボーイ #1 亜熱帯のパラダイス 西表島』。仕事の合間合間でパラパラめくって楽しんでいたが、年末年始に改めてじっくり楽しんだ。

実は出版直後に、小林昂祐さんと奥様でやられている書店「book obscure」で購入した。夏休み中に楽しもうと思っていた本のひとつだったのだが、滞在した竹富島の宿に忘れたまま、東京に帰ってきてしまった・・・。大失敗。多分、Nature Boy自身が西表への強い想いでできていて、八重山諸島に居続けたかったんじゃないかと思った(笑)その後すぐに宿から送ってもらえたのだが、夏休み後のドタバタで、完全にしっかり読み込むタイミングを失ってしまっていた。小林さん、ごめん…

渾身の340ページと分厚く、一見マガジンとは思えない(笑)が、構成はマガジン的で、小林さんや、冒険家、日常からフィールドに向き合っている方などのさまざまな記事が読める。どの記事も、フィールドが目に浮かび、人柄に触れられる。書き手が自然と向き合う姿に、ただただ憧れる。踏み出せばそこにある感も、憧れを強くする。

特集の西表島では、小林さんの文、写真、それにイラストまで楽しめて、まるで一緒に旅をしているような感覚になれる。文も写真も(イラストも)とても独特で、基本的にとてもやさしい。実はこっそり真似してみたこともあったのだが、全然できない。なんというか、僕がやると退屈な写真になってしまう。小林さんのやさしい文と、やさしい写真がひとつの文脈になったときに、心地よい世界観が作られる。今回はそこにやさしいイラストも加わり、さらに心地よさが強まっている。語り口というか、伝える姿勢が独特なんだと思う。何度も味わいたいので、そばに置いておきたい一冊。

次号予告も掲載されていた。次号も楽しみにしています。

この記事が参加している募集

推薦図書

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?