非正規雇用はもういいと思った話。

　上司が諸事情により、退職される運びとなった。
　たいていの上司って、理不尽でふざけたことばかり言うイメージがあるけど、今までいた職場の上司の中でまっとうに優しい人。

　今の職場に不満があるとすれば、給料と入る日数について。

　仕事内容・人間関係などに特に不満はない。

　上司だけでなく、同僚の性格もいい。本当に仕事面で疲れ果ててたどり着いた先が今の職場で、今までがひどかったことも加味され「こんなホワイトなところがあるんか」と、驚いた。
　非常に居心地がよく、ぬるま湯につかっているのはわかりつつもだらだらと時間経過していく。

　今の職場、辞めるつもりは毛頭ないけれど。ただ、将来への漠然とした不安はつきまとうし、なんなら雇用形態の問題で社会保険に入っていない身の上。国民年金・健康保険・住民税の支払い催促がくる6月ごろが、毎年、怖い☆

　ここで、話は変わりますが今までの経験上わかったことは「自分の興味ないことに関してのやる気のなさが異常」。

　正社員で医療事務にもぐりこめたとき「これで、手に職。一生、安泰だ。しんどくても頑張ろう」と初めの決意は失墜し、心も体もボロボロになる寸前で「こんなところで、壊れたとしても。どうせ心と体の回復に時間がかかる。その回復期ですら生きているだけで税金払わなくちゃいけない。息しているだけで、毎月アバウト3万円の支払い。それは無理」念のため、付け加えておくと住民税の金額は、お住いの地域と所得によって変動します。

　身も心もボロボロになる前に逃げ出した。この要因なのですが「割り切って仕事をできる人」「そもそも数字に強い人」であれば、なんとかやっていけたと思います。

　マルクスの資本論にも出てくることなのですが、

［自分の必要経費を下げる働き方を目指すべき］

　一般的にこの仕事に就いたら、これくらい大変だから、このくらいのお金をあげるという相場があります。
→体を動かすのが好きで、体力のある人なら肉体労働という自分の必要経費を他の人より支払わなくていい。
→人と接することが好きな人なら、例えば人見知りの人より自分のコミュニケーションというコストを支払わなくてもいい。

　こんな感じで、自分が人よりも楽にこなせることから就く職を選ぶことが大事。

　こういったことを考えると、やはり人とは違うスキルを手に入れておきたいとおもいました。
自分がそのスキルを手に入れるまでの過程で、あまりしんどいと思わない。むしろ楽しんで習得できるスキルはなんだろうと、考えた結果。カメラにいきつきました。

　唐突に、降って湧いた「カメラ」。とてもいい考えに思えました。

　一眼レフカメラを購入し（とても高かった……！）ブライダルのフォトグラファーの会社に入ることとなりました。今の職場とのダブルワークになります。

　非常に大変でしたが、嫌やぁ！と、なったりとかは、なくって。教えてくれる人たちはだいたいの方は、友好的で。さっさと独り立ちしてもらわないと会社でのコスト回収できないからという意味もあったんだろうけど、しっかりと支援してくれるところでした。本当に最近はいったばかりの研修中だったのですが、今日、辞めると伝えてきました。

　ここでようやく、はじめの話につながります。

　「契約社員としてやっていかない？」と、声をかけていただきました。上司は、上司自身が辞めると伝える時に、私を上司の後釜として推薦するという話。

　私は、ブライダルのフォトグラファーとして、手に職を……しかもはいったばかっりやしタイミング悪……と、思いましたが、数日悩んでやると伝えた。

　そしたら「ごめん、行き違いがあって新しい人の募集もうかけてる……」と、申し訳なさそうにいわれた。

　期待させてから、こてんぱんに落とされましたね。

　アルバイトでも社員登用の見込みがあるのを知っていた。

　別の支社では、正社員が辞めたら「すでにある程度の仕事を知っている人を」ということで、アルバイトから社員登用していたから、期待していた。

　まだ、自分と同じ立場の同僚が社員登用されるほうがまだいい……。

　上司の話からきくと、力量不足とかではなく「もうひとりいる同僚と同じ立場からひとりだけ社員になると軋轢が生まれるのでは？それなら、ふたりは同じ立場でいてもらって、新しい社員を支えてほしい」とのことだそうだ。

　まだフルタイムで入れるならともかく、ここだけだと生活費がギリギリだから派遣登録して月に何日か入ったり、カメラの仕事はじめて週5〜6くらいに調整したりなんてことしながら、今までやってきたのに。この状況を今まで通り続けてほしいというのは、もう無理。

　都合がよすぎませんか。

　そう思って、もうこんな思いをするなら、こんな思いをしなくてもいい社員になろうと思った。

　メンタル弱い人にとって、就職活動本当に消耗するから逃げていたけど。

　こんな思いをしないでいいように社員の立場になろう。

　まあ、ゆくゆく今のままじゃ辞めると思います。と、伝えるとそれなら会社の思惑とずれるから、私に辞められるくらいなら契約社員になってもらった方がいいと言われたが、それも上司の言い分で、また会社にやっぱり募集かけているし新しい人を契約社員として雇用しますって言われたら、本当に立ち直れないよ。

　できることから、ちょっとずつやっていくことに決めたので、久しく行っていなかったハローワークに足を運ぼう。あと、転職エージェントに登録してみました。

　カメラの職は、名残惜しさもあるけれど写真は仕事じゃなくても撮れるから、練習はコツコツしていって、今すぐは無理そうでも今後、繋げていけるようにしてこうと思っている。