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Deck update: Gruul Moon 2023

横浜に向けて

皆さんご無沙汰ぶりです。

さて、いよいよ来週はプレイヤーズコンベンション横浜

パシフィコ横浜で僕と握手!

例年こういうイベントはサイドイベント勢なのですが、今回は大きな大会に出てみようと思い、モダンオープンに参加してみようと思います。

デッキはいつものグルールムーン。このデッキもずっとほとんどアップデートなしで使い続けています。

最後のまともな調整は、細川さんが青白コンを使っていた頃です。チャリスと孤独の値段が爆上がりしたときです。いつのことだったか調べてみたら、どうやら2021年の夏頃から冬にかけてだったようで

2021年からのチャート。7月で80%ほど爆上げ。

その頃の記事はこちら

この頃はどうも月ハメが刺さらず、パーマネントというパーマネントが《虹色の終焉》で追放されまくり、だいぶ凹んでいた時です。その時に《最後のトロール、スラーン》とサイドに《探索する獣》を採用したのが最後。その調整のままずっと使い続けてきました。

せっかくの大型大会なので、今回はちょっと調整を入れて持っていこうと思います。ちょうど新しいエキスパンションも出たことですしね。

Modern Metagame today

まずはモダンのメタゲームを見てみましょう。今回は金魚のデータを採用。直近30日でフィルタをかけるとこんな感じ

最近はこんな感じ

直近90日はこんな感じ。

ちょっと前はこんな感じ。上位は大体同じ

直近90日は直近30日のデータを含むので、そこを引き算して、デッキの変化を見てみたのがこちら。(90−30のパーセンテージは新登場デッキと消えたデッキの数が抜ける都合で、数字としては正しくないです)

無理やり変化分を計算するとこんな感じ(データが欠落するので過去分の方が%は高めに出ます)

メタの変化について考察


直近では、《マイコシンスの庭》を獲得したアミュレットタイタンが大幅な伸びを見せています。

アミュレットをコピーして!マナが伸びまくるんじゃ!!

また、LO換算で4マナ15点火力の完成化ジェイスの獲得で、ライブラリアウトも使用率が伸びているようです。

この影響を見てか、サイドに1枚エムラクールを忍ばせているデッキが増えているのが印象的です。

LOにおいては切削枚数=火力

月ハメデッキの位置付けについて

なんとも言えないところですが、月ハメの位置付けはそんなに悪くないような気がします。赤マナをうまく使えるイゼットマークタイドとラクドス想起がメイン・サイドに月を取るようになっているのを見ると、置いて殺せるデッキが増えている、ということかなと。もちろんこれらのデッキもメイン戦で油断してるところにブッ込めば、マナの機能不全を起こさせることもできそうです。

Deck update

Toward new metagame


虚空の力線

まずはメタゲームを受けて。デッキの骨子は1ターン目にマナ加速して、2ターン目に月を置く。これは揺るぎようがありません。

メタゲームを受けて、このプランが刺さりにくいデッキとして、前述のイゼットマークタイドとラクドス想起があります。で、これら2つのデッキに共通して刺さるのが《虚空の力線》です。

0ターン目に置こう

マークタイドは昂揚が達成できなくなり、主力が大幅にパワーダウン。また、《濁浪の執政》は基本的には唱えられなくなります。

想起に対しては、死亡誘発が誘発しなくなるので、かなり有利にゲームを進められるかなと期待しています。

クロックにもなっていて便利に使えていた《忍耐》ですが、これを機に全員解雇。サイド4枚を《虚空の力線》に換えました。


オルヴァール

ハンマータイムは死ぬ時は一瞬で死ぬのでどうしようもないですが、《ウルザの物語》《墨蛾の生息地》を採用し、また青に触れるためフェッチと2色土地がかなり多く採用されているので、月の通りはかなり良いデッキです。1マナのカードが占めている割合もかなり高く、サイドからチャリスも採用すれば、まぁなんとかなるでしょう。インスタント火力も最低限はありますしね。


問題は独創力コンボです。独創力は多色デッキですが、キーカードが《鏡割りの寓話》と《不屈の独創力》と、やろうと思えば赤だけで完結してしまうため、意外と月でハメた上からやられるデッキです。

色々悩んだ結果、最近話題のオルヴァールを採用してみることにしました。

残虐の執政官で捨てさせられて、残虐の執政官に化ける

で、これを採用した結果、サイドボードがこんなことに。

事実上サイド5枚

チャリスと沸騰くらいしかサイドがねぇ。。。

猿害の影響

もう一つ、メインに4積みしていた《東屋のエルフ》の減量に踏み切りました。

事実上の1マナのマナクリ

元々、このデッキは神チャンドラを採用しており、

1ターン目東屋のエルフ
2ターン目楽園の拡散→2マナ土地を2回起動して4マナ→チャンドラ

という、チャンドラの早期着地を狙っていたのですが、近年のモダンは1ターン目に降り立つ脅威、すなわちラガバンを確実に除去れないと一気に負けてしまうという環境です。

その煽りを受け、東家のエルフが2ターン目まで生き残ることがほとんどなくなり、2ターン目に4マナが成立しません。また、デッキから神チャンドラが抜け、「2ターン目に4マナでたらいいな」から「2ターン目に絶対3マナ出したい」にデッキのマナ計画がシフトした結果、東家のエルフの重要度が若干下がっています。元々土地を切り詰め、ピーキー感があったので、単純に森を1枚足すという調整を実施しました。

New face from ONE

世界の導管

《忍耐》を抜いたことで、メインボードに2枚のスロットができました。ここを中心に、ちょっと遊び心のあるカードを採用しています。
それが、《世界の導管》です。

タップ能力がややこしい

1つ目の能力は世界のるつぼ。フェッチで土地が持ってき放題になります。幽霊街採用も考えましたが、今回は一旦保留。

2つ目の能力は、うだうだ書いてありますが、墓地のパーマネント呪文を唱えて良い(ただし1回で打ち止め)と書いてあります。

これが通れば、カウンターされたカーンなどを唱えなおせたりしそうですし、対象とするのはパーマネントですが唱え方は自由なので、《砕骨の巨人》を《踏みつけ》として唱えられる、など用途は思いのほか多そうです。

せっかく、墓地のパーマネントが唱えられるようになったので、パーマネントでありながら土地破壊できるカードを追加で採用しています。

割れるのは特殊地形だけ

残念ながら基本地形は割れないものの、墓地から出てきてチャンプブロックしながら、相手の特殊土地を割り続けたら、相手は多分いやだろうと思って
採用。

竜翼の滑空者

地味にやっちまった訳。メインは人じゃなくて翼の方。

サイドボードに忍ばせていた殴打頭蓋をこの新しい装備品に変えてみました。激情に殴打頭蓋を装備させるとおおよそ最強ではあるのですが、結局はトランプルがないとチャンプブロックされるだけになってしまいます。

このカードは事実上5マナ4/4飛行速攻として扱えるカードで、血染めの月にハマっている間に速やかにゲームを終わらせられる優秀なアーティファクトです。

また、クローティスの信心をサイドから持ってきて稼ぐことができるというのも魅力。手札に返る能力がないので、出し直しが効きませんが、殴打頭蓋にしても出し直すより、カーンのプラス能力で装備品そのものをクリーチャー化して殴らせるという運用をしていたのであまり問題ありません。むしろこの使い方に限れば、クロックが5点から7点に増えるので、この2点で勝てる試合があれば儲け物だなと思っています。


Deck Overall

というわけで、完成したデッキがこちら。

大体こんな感じ

メインのプランが強いデッキなので、サイドの選択肢がなくてもきっとなんとかなる!と思いたい。

さて、あと1週間。どうなることやら。大変楽しみです!

みなさま、横浜でお会いしましょう。

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