
パウパーデッキ紹介: サイボーグ
GW連続執筆5/8。いよいよ書くネタがなくなってきたぞ、、、というところです。
今日はパウパーについて。
パウパー(pauper)とは
パウパーとはMtGの公式フォーマットの一つで、端的に言えばコモン限定戦です。コモン限定と侮ることなかれ、《稲妻》や《渦まく知識》といったレガシーでも使われる強力なスペルも使える魅力的なフォーマットです。
パウパーの魅力
安い
《楽園の拡散》や再録されていない昔のカードなど、一部高価なものもありますが、カードのほとんどが100円以下で購入可能です。
試しに自分のデッキをGoldfishで登録してみたら、23.48ドル(大体2600円)でした。チャレンジャーデッキより安い!
逆に安すぎるせいで、ストレージを漁らないとカードが見つからないことがあるなど、不便も時々あるのですが、安価に始められるのは大きな魅力です。
知らないカードに出会える
自分がパウパーをデッキを借りてはじめてやって、なんだこれ?となったのは《ほくちの壁》でした。
使い方を理解していないワタクシは、これで《日を浴びるルートワラ》をブロックして、相手がパンプ能力起動したところに、サクって2点を差し込むなんてプレイをしました。
そうしたらば、相手(デッキの持ち主)が「そんなことができるの?!」と驚くなど。なんとも楽しいゲームでした。《日を浴びるルートワラ》はともかく、パウパーをやらなかったら《ほくちの壁》は一生出会なかったかもしれません。
パウパーは次元を超えたメカニズムのシナジーを楽しむフォーマットです。かつては使われなかった能力も、意外なシナジーで強力な効果をもたらします。
新しいカードも強い。(むしろ新しいカードが強い)
「飛行は青のカラーパイ」、ですが、近年は「小型クリーチャは白のカラーパイ」が上回ったためか、《戦場の猛禽》のように強力なクリーチャが刷られるようになりました。一般にMtGはスペルは昔のものが強力で、クリーチャは近年のものが強力です。クリーチャでの殴り合いが基本になるパウパーにおいては、クリーチャの質が重要であります。そのため新しいエキスパンションが出るたびに、環境が得るカードが他のエターナルフォーマットよりも多いです。新規参入に優しく、常に新発見のあるフォーマットと言えるでしょう。
パウパーの欠点
凝ったコンボは難しい
「デッキが0枚のときに引いたら勝ち」だとか、「すべての○○をXXする」といった、大胆なカードはレアリティがどうしても高くなる傾向があるため、こうしたカードが使えないパウパーでは、クリーチャでの殴り合いと除去の応酬がメインになりがちです。しかしながら、無限頑強からの無限マナや、スパイでライブラリを全部墓地に落とすなど、大味なコンボもなくはないので、コンボ好きも楽しめる環境です。
プレインズウォーカーが使えない
2021年5月現在、コモンのプレインズウォーカーは収録されていません。多くの構築で花形として活躍しているプレインズウォーカーを使えないのは、少し物足りなく感じるプレイヤーもいるかもしれません。
プレイヤー人口・大会が少ない
これが最大かつ唯一の欠点かもしれないですね。フォーマットとしての歴史が浅く、カードプールの広さからも、プレイヤーが少ないのは事実です。
もっと、パウパー!やろう!
デッキ紹介:白単サイボーグ
最後に、私が使っているデッキを軽く紹介して、今日の記事を締めくくろうと思います。
サイボーグとは
白を基調とした、ウィニーデッキで、アーティファクトシナジーを持つ軽量クリーチャがマナレシオの壁を超えて殴り勝つデッキです。
多分この辺のカードの見た目が、サイボーグっぽいので、サイボーグと呼ばれているのだと思いますが、デッキ名の由来には「諸説あり」ということにしておいてほしいです。
デッキリストはこんな感じ。(日本語名はDeckupも参照ください)
基本的な戦略は、飛行クリーチャのパワーを上げて殴る、です。
EtBでドローを持つアーティファクトを《きらめく鷹》や《コーの空漁師》で戻してアドバンテージを取りながら戦う、ボロスキティ(ボロス統治者)やプリズムホークなどとは異なり、《チス=ゴリアの歯》や《祖先の刃》を使いまわして、クロックに変えて行くところが特徴です。
カルドハイムにて、タフネス2の飛行・先制攻撃の《戦場の猛禽》を獲得し、《歩哨の目》をエンチャントすることで、デルバーを完全にシャットアウトできる航空能力を持ちました。
また、同じくカルドハイムにて手に入れた《掟綴りの僧侶》を《コーの空漁師》で戻して再利用する動きが結構有用で、これ自身もカウンターを持てば1マナ2/2警戒とパウパー界では充分の性能です。
金属術への依存性を低めたため、《スレイベンの検査官》で生成した宝物トークンをサクれないという事態も減り、安定度が高まったように思います。
おわりに
今日はパウパーの紹介でした。ストリクスヘイヴンでも、気になるコモンカードが収録されており、また新しいデッキが出てくるであろう、魅力的なフォーマットです。
デッキを2個作って、初心者の方と対戦して、MtGの魅力を知ってもらう、なんてのにも向いているフォーマットな気がしています。
今日はこんなところで。特にオチもなく終わる。