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銀行員が教えるお金の貯め方

私は某銀行で働いています。
一番長く携わった業務は、支店での窓口事務。
いわゆる口座開設とかカード無くしちゃったとか、そういうお客様に対して対応する仕事です。

なので資産運用などにはあまり詳しくありません。でもお金が大好きなので、金勘定や貯めることも大好きです。銀行口座を使った方法で、難しい知識は何もいりません。

この貯め方をおすすめするのは、独身で実家暮らしまたは一人暮らしの方です。
結婚している方にはあまり参考にならないかもしれません。
夫婦のお金の管理の仕方は家庭それぞれですしね。

それでは、私なりのお金の貯め方についてお話ししていきたいと思います。


使途によって口座を分ける


まず大切なのは、銀行口座を使用使途によって分けること
私はメインバンク(当然当社ですが)に普通預金を二つ、定期性の積立口座を一つ作っています。

月々の家賃や光熱費、通信費、そして食費、日用品などの生活必需品を買うための資金を管理する口座と、お洋服や化粧品、趣味のためのお金を管理する口座を分けるのです。

一つ目の普通預金は給与受取、クレジットカードや公共料金の引落しなどの決済用の口座です。
現金を下ろすときも、この口座から引き出します。
この口座で全ての収支の管理をするのです。

もう一つの普通預金は自由に使えるお金、いわば特別会計用の口座です
好きなものを買うためのお金の管理をします。

こうやって分けるメリットは、服を買いすぎて今月の光熱費の支払いがヤバい!を防げることです。
つまり、好きなことに使えるお金の残高を見えるようにしておくことが大切なのです。

定期性の積立預金は、貯蓄用です。
普通預金の口座の金額は流動しますが、この口座は貯める専用の口座です。

よく言われる貯める方法として、給料日にあらかじめ数万を貯蓄用に分けておいて、残りを使うというのがありますよね。
実家暮らしで毎月必ず発生する出費が少ない人や資金に余裕がある人はそれでもいいかもしれません。
でもそういう風に先に分けておいて貯めるなら、私は別の積立方法をお勧めします。これについては後で話します。
もし給料日にあらかじめ貯蓄しておきたい人は、この口座についている自動積立の機能で給料日に振り替える設定をしておくといいでしょう。



お金の振り分け方


ここでは出費が多いであろう一人暮らしの人をモデルに書いていきます。
実家暮らしをしていて給料を使い切るほど金使いの荒い人は、そもそも貯蓄なんてできません。

決済用の口座については、使った金額を把握しておく必要があります
私は金勘定が大好きなのでノートに家計簿をつけていますが、それができない人はざっくりでもいいので使った金額をメモしておきましょう。
レシートを記録してくれるアプリを活用してもいいと思います。

私のおすすめはデビットカードを使うこと
デビットカードとは、クレジットカードと同じようにお店やネットで使うことができますが、クレジットカードと違う点はその場ですぐに口座からお金が引き落とされるところです。
なので、デビットカードの決済口座を給料受取口座にしておけば、口座の明細を見れば使った額が分かるのです。
クレジットカードと違って、使いすぎて支払いの額がいつの間にか高額に!という状態を防ぐことができます。

その月に使えるお金があといくらあるのか、常に把握しておくことが大切です。

家賃や光熱費、生活必需品だけで給与を使い切ってしまう人はそうそういないと思います。
なので、お金は数万円は余るでしょう。
(余らない人は家賃や食費の見直しが必要なので、それはまた別の話です。)
余ったお金を、特別会計と貯蓄用口座に分けます
私は仮に4万余ったら2万ずつくらいに分けますが、分け方は自由でいいと思います。

好きなものを買った時は、ネットバンキングで特別会計から決済用口座に使った額を振り替えておきましょう
クレジットカードで買うことも多いと思いますが、特別会計から振り替えておくことで決済口座が残高不足になることはありません。
さらに、あといくら好きに使えるお金があるかを見える化することができます。


ボーナスの使いみち


ボーナスについては出る金額が会社によって大きく差があると思うので、一概には言えません。

私の会社は月々の給与が少ない代わりにボーナスが多めになっています。
そういう方は、ボーナスを特別会計と貯蓄用口座に振り分けます。
特別会計に入れる金額の目安は、次のボーナスまでの半年間で好きなものに使うであろう金額です。
私は大体、特別会計に4割ほど入れています。
残りは貯蓄にまわし、手をつけません。

ボーナスが少ない会社の方は月々の給与の比率が高いと思うので、月々に余るお金も多いでしょう。
それをうまく振り分けて貯めていってください。

これを続けていけば、趣味に全財産を注ぎ込む!という人以外は自然と貯まっていくはずです。



庶民の味方、つみたてNISA


月々確実にお金が余る人で、貯蓄したお金を使う予定がしばらくない場合はつみたてNISAをすることをおすすめします。

つみたてNISAは簡単にいえば少額積立式の投資信託で、一万から始められます。
そして、普通は運用して得た利益には税金がかかるのですが、それが非課税になっています。

短期間で利益を得るのは難しいですが、長期で運用することにより利益を得やすくなっています。
銀行へ行くとシュミレーションをしてくれますし、私も実際お客様に何度もお見せしていますが、10年単位の長い目で見ればどの商品を選んでも利益が出ています。

ただ口座にお金を置いておいても増えないので、こういう方法で少しずつ利益を出していくのがいいと思います。
私もやっていますが、数ヶ月で一万は利益が出ました。


まとめ


今までのことをまとめてみると

①メインバンクに決済用、特別会計用の普通預金二つ、定期性の積立口座を一つ作る。

②決済口座を給与振り込み口座にし、全ての引落を集約する。
ここから出ていった金額を把握しておく。

③必需品以外の好きなものを買った時は特別会計から決済口座に振り替える。

③給料日前に余ったお金を特別会計と貯蓄用に振り分ける。
ボーナスが支給されたら同じように行う。

④毎月確実に余る場合はつみたてNISAで運用する。

となります。

年収にもよりますが、大体年間100万は貯まるんじゃないでしょうか?

ぜひ実践してみてください。

#創作大賞2023

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