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    立憲民主党が勝てない理由、経済政策や科学政策について素人意見を述べています。

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    個人が自己中心的に振舞うがゆえに全体最適が損なわれる現象、主に政治の事象を説明した記事です。

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立憲が勝つにはどうすればよいか?

立憲が勝てない理由をだいぶ前の記事に投稿しましたが、実はその記事が示していることは立憲の勝てない理由ではありません。それはどういうことか、そして立憲が勝つためにはどうしたらよいか、それをこの記事では示していきたいと思います。 ○選挙の構造私は選挙のコンサルタントでもなんでもないので選挙の実務は知りません。しかし選挙の構造について因数分解して解釈することは可能です。まず選挙において勝利するための条件は、衆議院でも小選挙区でも良いですがシンプルに考えれば誰でも知っている通り、票

    • 男女平等とリーダーシップ

      ○日本における女性と男性の非対称な構造・男女のマッチングにおける非対称性平成31年度の総務省の人口推計によれば、日本の総人口の男女比は6146万:6486万、つまり女性100人に対し男性が約95人と女性の方が多い構造になっています。しかしこれは平均寿命が大幅に女性の方が長いことに依存しており、15歳~64歳の生産年齢人口で見れば、3811万:3720万と女性100人に対して男性が102人いることになります。すなわち完全に男女がマッチングしたとしても、確実に余剰人員が男性で発生

      • EBPMとGoToトラベル

        UCLA助教授の津川友介氏が先般GoToトラベル利用と新型コロナウイルス症状を自覚が相関しているという趣旨の論文を発表しました。同論文は12月16日現在時点で査読を受けておらず、なおかつあくまでこの論文はあくまで自覚症状アンケートの結果に過ぎないことと相関関係を示しただけにすぎず強力な政策決定の準拠にはならないという注釈はつくもの、この論文の与えた影響は大きいものがあったと思います。 例えばこの論文を引用してGoToトラベルが感染拡大の原因となっているとするメディア報道がなさ

        • 分断を生む人々

          ○初めに少し前の話になりますが、足立区議が「LGBTを法で守れば足立区が滅ぶ」という趣旨の発言をしたことを話題になりました。これに対して様々な批判が巻き起こり、これをメディアでも広く取り上げられましたが、中でも目立ったのは「こいつは正しい知識を知らない」という趣旨の発言をするコメンテーターたちでした。例えばアベマプライムにおいて小島慶子という方は「同性愛は趣味ではない、同性愛になろうとしてなるものではない、正しい知識が重要で良い本が今は出ているから勉強して欲しい」という趣旨の

        立憲が勝つにはどうすればよいか?

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        記事

          個別最適と全体最適②なぜ日本では科学研究に投資されないか?

          ○初めに本記事は個別最適と全体最適という観点でお送りした前回の記事で紹介した、「個別最適は仕方がない」、ちょっと言い換えると「自分の効用を最大化するような行動は人間の最も基礎的な行動原理である」(前回の記事では言及しませんでしたが…) という発想を基にしたとき、日本の問題を上手く分析できるのではないか、という試みの第一弾として行うものです。 つまり平たく言えば、「人間が自己中心的にふるまうものだ」という仮定を置いてみて色々な日本の課題を見てみよう!というだけの話です。さてその

          個別最適と全体最適②なぜ日本では科学研究に投資されないか?

          全体最適と個別最適について①

          ○初めになぜ人は愚かなのでしょうか。 この質問はあまりに唐突であり、これを見ただけでは私が頭でも打ってスピリチュアルなものに嵌ってしまったのではないかと考える方もいらっしゃるでしょう。それにそもそもタイトルとのギャップが激しくて耳がキーンとなってしまっているかもしれませんが、それは一旦脇に置いておいて今回の記事では人はなぜ愚かなのか、そもそも「愚かさ」とは何かということについて述べたいと思います。 ○「愚かさ」とは何か・広義の「愚かさ」まずここでは"広義の"「愚かさ」を、「

          全体最適と個別最適について①

          10兆円ファンドに死角はないか?

          ○初めに2020年10月1日に政府が10兆円規模のファンドを創設し、その運用益を大学の運営資金や若手研究者の待遇改善に充てる構想を来年度の概算要求にもりこむことが報道されました。 これは政府が10兆円を拠出し市場で運用することによって、仮に市場平均である年利3~4%程度のパフォーマンスが出せれば数千億円単位の資金が捻出できることから、これを原資として研究への資本投下を加速させる狙いだと考えられます。実際にもしこのシステムが支障なく稼働すれば、国税を使わずに科学技術の振興が可能

          10兆円ファンドに死角はないか?

          学問の自由は生きているか?

          一か月ほど前に発足した菅内閣は10月1日付で任命されるはずであった日本学術会議の被推薦者105名のうち6名を任命拒否しました。これに関して学問の自由の干犯だとした論争がにわかに巻き起こっています。 しかし私は残念ながら法律論に関してはとんと疎いため、学問の自由とは何か、というこの問題を語る上で重要な事項を知りません。ただここは一つ、学者の皆さんに同情を寄せたいと思います。 東京工業大学所属の西田亮介准教授のあるつぶやきが「炎上」しました。 https://twitter.c

          学問の自由は生きているか?

          なぜ立憲は自民に勝てないか?

          ○本記事の狙い約一か月前に安倍前首相が持病である潰瘍性大腸炎の悪化を原因にその職を辞しました。これに当たって与党の自由民主党は総裁選を開きましたが、その注目の一方で同時に開かれていた立憲民主党の代表選は人気番組の裏番組よろしくあまり注目を浴びずに終わりました。また政党支持率でも自民党からは大差をつけられており、立憲民主党の支持率は年々下がっていく一方です。 さてなぜ立憲民主党が支持されなくなっているのでしょうか。これでは自民党に勝つどころではありません。数日前に毎日新聞の政治

          なぜ立憲は自民に勝てないか?