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ミントの夢

昔話しで、
植物が人になったり、
人が植物になる話がある。

昨晩、
頭痛がして、湿布を肩にしたところ、
湿布のミントのにおいがしてきた。

ベットに横になっているうちに、
寝てしまった。


夢を見た。


大きい鉢植えの中で、
寄せ植えされている植物どうしの 
会話が聞こえてきた。


自分はどういうわけか、
鉢の中の真ん中に
生えている植物のようだ。


会話の内容は、

最近、鉢植えに
新しく植えられたミントのこと。
先住者の植物たちが
文句を言っていた。


ミントは勢いがあり、   
根っこが、自分たちの
まわりまでのびてきて困る。 
ということらしい。


しばらく議論があったの後、

古参の植物たちが、
真ん中にいる、 
自分に新参者のミントに  
抗議してほしいという   
ことになった。

困ったが、狭い鉢植えの中のこと
引き受けて、交渉することにした。


ちなみに、植物同士の会話だが、
根っこから、分泌液を放出して
お互いの,意思を伝えあっているようだ。


自分は、ミントにゆっくり話しかけた。
分泌液だが、

聞く耳を持たない性格だった。
しばらく、アプローチをしてみたが、
無駄なようだった。


諦めかけたとき、
ふと、ミントの根の先が枯れていることに気づいた。
『大丈夫かな』
それは徐々に増え始めてきていた。


そのことを、聞いてみた。
しばらくすると、ミントがこちらをむいた。


向いたといっても植物なので、表現が難しい。

そこで、夢は場面を変換して、

学校の教室となった。


さすが、夢だけに展開が強引だ。


誰もいない、教室で 
女子高生になったミントと 
自分は男子高校生になっていた。

セーラー服姿のミントはメガネをかけた
ショートヘア。

どこか視線のさだまらない感じ。
しょうがない、われわれ植物の意識は
かなり低めだから。

高校生のミントの髪の先が少し白くなっていた。

不安な気持ちになってきた。

また、場面は展開して、
小さい子供とミントと3人で暮らしていた。

なぜか、幸福な時間を感じていた。
ミントとぼくは家族になっていた。

それで、夢はおしまい。
しばらく、やわらい空気の中、
湿布のにおいがまだしていた。


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