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EN:かりそめの客(5)

「黒の月:月の祭壇」に関して書いてる記事も5回目になりました。
OST/One In A Billionが9月4日18時に動画公開と同時に発売になるとのこと。
ストーリーもどんどん展開していっていますね。

先日weverseマガジンでENHYPEN FANTASY 『EN-PIRE』という記事で、ENHYPENとヴァンパイアコンセプトとの関わりについての説明も出ましたし、
Webトゥーンの再開もありましたので、その辺ざっくりみていきたいと思います。

Webトゥーンとノベルの展開

同じLINEマンガアプリ上で、同じ「黒の月・月の祭壇」というタイトルで展開しているWebトゥーンとノベルなんですが、ネタバレになりますけども、相当違ってきました。
スハの設定が違うとかは以前からですが、8月末に再開されたwebトゥーンの怒涛の展開の中でかなりノベルとの違いが出てきて、もうこれは確信的に違うことをやってくんだな、と感じずにはいられませんでした。

ちなみに「CHAKHO」と「星を追う少年たち」はWebトゥーンとノベルに違いがそこまで大きくはないように思います。
なので、あえて「黒の月:月の祭壇」はパラレルワールドを媒体違いで表現してきてるのだと予想。

課金して先読みしているので、どこまで言及して良いんだかと相変わらず頭抱えているんですけど、「ヴァンフィールドハウス」の設定が天と地ほど違いました。
誰か一緒にこの天と地の違いについて語り合いませんか?ってなってます。
ともかく、両方読んでみて!

webトゥーンはそもそも媒体として登場人物を絞りたいものじゃないかと思います。(絵という媒体なので登場人物が増えるほど描き分けが必要になる)
それで同じストーリーでも少しづつ違うのは予想していたのですが。

でも、あれこれの設定が違いすぎるんですよ。
スハに絞って比較した記事はこちら。

何がどう違うかは、ノベルとwebトゥーンを読んでみてくださいね!
違い探しという観点でも興味深く読めると思います。

GIVEN-TAKENのMVにDARK MOONの印はないとはいえ、あの暗いハウスの雰囲気はwebトゥーンで描かれている設定の方が納得がいく感じですけども、だとするとノベルの方は一体なんなんだ、となります。

Future Perfect (Pass the MIC)のMVに出てきたマッチ箱と倉庫は、ノベルには出てきますが、webトゥーンには出てこない可能性もありそうな気がしてきました。
マッチ箱がキーワードになる展開がwebトゥーンには必要ない様相だからです。

MVとの関わりでいうと、Drunk-Dazedのシーンはノベルには出てきませんが、webトゥーンには出てきます。

MVで描かれるDARK MOONに一貫性が見えない理由は、ベースの物語がそもそも一つではないからだとしてしまえば、納得せざるを得ません。

「Stranger Things」がふっと頭をよぎっていきました・・・逆さまの世界、裏側の世界。

つまりMVは断片的にこっちの世界、裏側の世界、また別の世界を行ったり来たりしているのだったら、とても腑に落ちるなと。
今までのMVとwebトゥーンorノベルの比較表は作ってみようかな。

EN-PIRE が解説したこと

EN-PIREというこのタイトルも、ENーという接頭語の拡張性の高さに感心してしまいました。
英語のEmpireに掛けているんだと思うんですが、それをなぜスプラッタ文字にしたのか、上の歯列のイラストがなんで必要なのか、謎かけのようにも感じます。
表向き、白い牙の話をしているからなんでしょうけど。

ちなみにpireは検索してみたら、フランス語(!またしてもかっ)で「より危険」「より悪い」という形容詞だそうで、スプラッタなのはその意味かもしれません。

死者でも生者でもない、境界の存在であるヴァンパイアは、練習生とアイドルの境界にいたENHYPENの過去を説明する装置だ。

EN-PIRE

GIVEN-TAKEN
Let Me In
Drunk-Dazed
Tamed-Dashed
Future Perfect(Pass the MIC)

EN-PIREで言及された楽曲を並べてみたんですが、あれ?ってなりませんか。

EN-PIRE自体はDARK MOONの解説ではなく、ENHYPENがファンタジーを通じて表現しているものの説明ではあるんですが、Blessed-Cursedが抜けているんですよね。
「OSBストーリーテリング室関係者」が解説しているわけではないので、メイン曲を全部解説する必要もないのですが、Blessed-CursedはDARK MOON世界でもあるわけで、ヴァンパイアの話に関わりがあっても良いのに、言及されてません。

Blessed-CursedはMVが機械の爆破という印象的なシーン以外はストーリーが見えない作り方です。
個別のシーンも多く、私は一体これのどこにDARK MOONをみたらいいのか戸惑ったんですよね。
ただ、ノベルとWebトゥーンが違う世界を表現しているなら、このMVも違う世界なんですよね。I-Landのようにも見えます。
外界の見えない水槽のようなセット。

そして、ParadoXXX Invasion活動期のコスプレのような数々の衣裳。
「ENHYPENでなかったら」というそのタラレバ、は別の世界の示唆だったのか?

ここで突然paradoxの話をだしたのですが、EN-PIREの記事の展開はそんな印象なんですね。
きちんと解説しているようで、解説しきれてはいません。

1.異邦人 GIVEN-TAKEN
2.主催者 Drunk-Dazed
3.恋   Let Me In
4.革命家 Tamed-Dashed
5.宣言  Future Perfect(Pass the MIC)
6.成長

最初に読んだ時には、なんでヴァンパイア設定なのかとか、謎解きのようにサクッと読めたんですけれども、読み直してみたら、この解説自体が謎かけ、のようです。
あくまで「境界」Border-LINEの話をしたいのか。
その割に、END-HYPHENには全く触れない説明です。

寂しい存在たちが一緒に本当の自分を見つけていく過程

EN-PIRE
OSBストーリーテリング室のもう一人の関係者

ヴァンパイアを卒業することはできない?

Manifestoを受けて、私はもうコンセプト卒業かなと思ったんですよね。
DARK MOONは続くにしても、ENHYPENとは距離ができるだろうと。
EN-PIREでヴァンパイアは過去を説明する装置だと説明されてますしね。

ただ、今回のwebトゥーンとノベルが違うものになってきていること、
わざわざEN-PIREという解説記事がでたことで、同時並行する世界がある事、その境界にたつものとしてのヴァンパイアが示されちゃったんですね。

つまり、自分たちを見つける旅の途中で、必要に応じて自在に異世界にも現世界の裏側の世界にも行く事ができる存在だと。
それはヴァンパイアだからできるのであって、そして旅はまだまだ続くと。

今までは、勝手に世界に飛ばされていたけれど、自分達の意思で世界を選んでいく、そういうManifesto:Day 1
卒業じゃなかったー
「あちこちの世界へ飛ぶ力」を自分達のコントロール下に収めたというのが、Blessed-causedのMVだったのかと思うと、卒業よりはこれから出発するという宣言が次に来たことが納得いく感じです。

ENHYPENがヴァンパイアのストーリーに幕を下ろすには、まだ見つけていない世界が多すぎるようです。

「真実は一つじゃない 2つや3つでもない」
「真実は 人の数だけあるんですよ」
「でも 事実は一つです」

ミステリという勿れ
田村由美

漫画からの引用ですみません。
事象の多面性を考えたときに、人の数、視点の数だけ解釈があるんですよね。それを別の世界、裏側の世界ということもできるんじゃないかと。
stranger things とミステリという勿れが浮かんじゃったんですよね。

視点の置き方で見えるものが違うというのを、ENHYPENはさんざん提示してきていると思うので。

なんだか、想像していたよりも世界が大きいのではないかと、ワクワクしてきたのでした。

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