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時を超えて


いつも同じ場所に戻ってしまいそうになるのなら
意識の底でその場所とつながりを求めているから

そこから先に進むことを望むならば
覗いてみたらいい
本当はどうしたいのか?
どうしたかったのか?

公団の屋根の上を音もなく飛んでいた
旅客機は 航路を変え

今は公園があるその場所に
確かに残っていた感情も
跡形もなく消えていった

今も有り続けているのは
月明かりだけ

誰かの不機嫌は
君のせいなんかじゃなかったんだ

この三日月がどこかで
君のことをそっと照らしていることを願う