不育症から出発「男性にもちょっとためになる がんばりすぎない子育て」⑲
シリーズ★子育ての軌跡「子育ての岐路について その1」
岐路1「就寝時刻について」
私が今振り返って岐路だったと思うことにの1つ目は、子供の就寝時刻です。子供が学童に通っていた頃には、学童の6時お迎えに間に合うよう「職場を5時30分に退出する人」としてがんばっていたので大丈夫でした。
ところが、子供が成長し、学童のお世話にならなくなった頃から、ついつい仕事で遅くまで残るようになってしまい、夕食の時刻も遅くなり、全体に後ろにずれていきます。とても、7時ごろ夕食開始、9時就寝というわけにはいきません。
そこで、「小学生は9時就寝の神話」を守ることをやめました。その時間にしばられて、子供や自分を急がせて、お互いにいらいらしたり、そのマイナスの感情の中で生活をしていくよりも、最初から、「小学生は9時就寝の神話」をやめた方が良いと考えました。自分の家のペースで生活をし、子育てをする選択をしたおかげで夕食の時には今日あった色々な出来事をじっくり聞いたり、食後には、短くても、必ず子供の勉強につきあうことができました。子供のランドセルから算数のノートを出して、今どこの勉強をしているのか確認をしながら少しずつ勉強のサポートをしました。日々の勉強は算数と「明日テストがある教科」にしぼり、その他の理科や社会は土、日に必要に応じてすることにしました。子供が中学生になるまでに「自分で考えて学んでいくことができる人になる」ことを目標にサポートをしていきました。
岐路2「携帯電話について」
子供に携帯電話を持たせるかどうかということです。上の子が5年生の5月のある日、しくしくと泣いていました。どうしたのか尋ねると、
「友達は、みんな携帯を持っているのに、私は持っていないから遊ぶ約束ができない・・・。」ということでした。職場でも、保護者の方からよく聞く話だったので、「ついに、きたか!」という思いで、最初は、「絶対に絶対に携帯なんか持たせないぞ!」という心意気で娘と話をしました。
ですが、娘の気持ちに寄り添い、家族で話し合いをし、「携帯を購入しよう」という方向へと話は進んでいきました。それでも、携帯を購入しようと家電量販店に行った時には、職業柄、なんだか後ろめたい気持ちがしました。そして、そのお店に行ったらなんと、前任校で担任したお子さんのお父さんが働いているではないですか!さらに後ろめたい気持ちになりました。ですが、そのお父さんに接客をして頂き、初めて子供に持たせる機種はどれにしたら良いのか相談に乗って頂きました。
そして契約をする際に、そのお父さんが言って下さった言葉が
「これからの子は、就職にする時に、自分のFacebookが履歴書の代わりになったり、オンラインで面接をするような時代が来るかもしれないから、マナーを守りながら携帯とつきあっていくのは大事ですよ。」というものだった。そして、その数年後に、予期しない形で、オンラインで就職の面接をする時代となった。
その時の言葉は、私に新しい視点を与えるものとなりました。感謝しています。今では、子供たちは大人よりも携帯を使いこなし、自分に新しい機能を教えてくれます。我が家で携帯の機種を変更する際には、今でもそのお父さんにお世話になっています。
それぞれの御家庭ごとに、「携帯電話を持たせるか持たせないか」家族で相談をして決めていけばいいことだと思います。我が家では、「携帯を使いながら、安全な使い方を学ぶ」選択をしました。