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2021年を振り返る

2021年がミュンヘンから始まり、エンディングを迎えた今はコペンハーゲンにいる私です。今年が始まり、オーディションをすることを決意しました。もちろん、簡単ではなく、厳しい挑戦になることは覚悟のうえの決断でした。バレエの就職活動というのは、とてもとても狭き門で、この新型コロナウィルスが始まってからは、さらに就職困難な状況になり、特に学生からプロにいわゆる卒業生にとってはとても厳しい状況でした。

私はもう既にプロとしてのお仕事がある中でのオーディションの決断だったので、親や周りの応援して下さっている方々にも心配をおかけしてしまいました。けれど、自分で決めた事。覚悟した上での挑戦だったので、曖昧にするのは嫌で、やり通すと決めました。

昨年2020年の11月の終わり頃から、いろんなバレエ団にビデオを送り始め、今年の1月から本格的に始まりました。しかし、ほとんどのバレエ団は、

”あなたにすごく興味がある、今のこのコロナの状況だと現地にオーディションに来てもらうことは厳しいから、連絡を取り合って、状況が落ち着いたらぜひ現地に来て欲しい” 

と言われる事がほとんどで、中には

”今年はコロナウィルスの影響で、オーディションは募集していません”

と言われたこともありました。もちろん不安や心配から泣くこともありました。でもいつも心の底あったのは、

一度きりの自分の人生、なるようになる!なった時はなった時!

と思い切って決断したこと。そして2021年は3月にミュンヘンからフランスに移籍し、7月にフランスからコペンハーゲンに拠点を移し、2021-2022 シーズンをロイヤルデニッシュバレエ団(デンマーク王立劇場)でスタートする事ができました。この1年を振り返ると、”移動と沢山の出会いの年”の年でした。大きな決断をする事が多かった1年。先が見えなくて、保証がない方向へ決断し、走り続けた1年でした。自分自身を信じたからこそできた決断。家族や周りの友人、応援して下さっている方々の助けがあったからこそ、大きな一歩を踏み出せました。いろんな意味で強くなった年でした。

この私が感じた色んな感情や経験は、きっと今後の自分自身の色んな決断の時の力になると信じています。そしていつか、決断の時期で悩むバレリーナの卵ちゃん達の助けになる日が来ますようにと願っています。

あらためて、今を大切にすると言うことを学んだ2021年でした。

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