観劇note始めました
はじめまして。もかです。
私は東京の演劇興行界の末端でかなり長い期間働いてます。といってもやっていることはお客さんに毎日接する仕事で、制作側ではまったくございません。
田舎から上京し、勉強のためにと思って10年間は1年に100作品くらい見てましたが、東北の震災があってから年60作品ほどに落ち着いています。
こんなにたくさん芝居ばかり見て、直接仕事に関わるわけでもないし、劇場の椅子に座って数千時間を費やした私の人生ってむなしくない?と、ふと振り返って見てはならないものを見てしまったような状況に陥ったとき、友人からこんなことを言ってもらいました。
「きっと知らず知らずのうちに、人の生き方や物の見方とか、観劇から学んでいるはずだよ。そしてそれを言語化するのが得意だと思うよ」
と。
確かに、観劇することそのものにはときたま虚しさを感じますが、舞台で見たもの聞いたものを頭の中のフィルターを通して分析したり理解したり言語化したりしているときにむなしく感じたことはありません。きっと私は感動や感情をもらうことではなくて、考えることに満足するタイプなのだと思います。
というきっかけで、今日から、ただ見ただけで終わるのはやめて、見たものについて自分なりの感想を綴っていきたいと思います。同じお芝居を見た方が「そうそう~」とか「こう思う人もいるんだ~」とか思ってくださったら嬉しいですし、たぶん制作や出演している方も感想をめちゃくちゃ検索してらっしゃると思いますので、やりがいに繋がったらいいなと思います。
私の好きな観劇ジャンルは歌舞伎(幼い頃より現在まで日本舞踊と邦楽を学び、18歳で歌舞伎座初観劇)と宝塚歌劇(中学生のときテレビで見て好きになった)です。が、見てきたジャンルは雑多で、2.5次元以外の商業演劇のほぼすべてを網羅しています。能・狂言、文楽、落語、講談、浪曲、歌舞伎、京劇、劇団系の新劇、ストレートプレイ、海外からの来日劇団、ミュージカル、バレエ、オペラ、コンテンポラリーダンス、クラシックコンサート、演歌歌手の座長公演、大衆演劇、劇団四季、宝塚、ジャニーズの舞台、ポップス歌手のコンサートなど…一度も見たことがないものは少ないように思います。韓国でミュージカルを見たり、パリでバレエを見たり、北京で京劇を見たりしたこともあります。弱いジャンルは2.5次元なんですが、それは今後開拓していきたいと思います!
これから、多種多様な公演の感想を投稿していくだろうと思いますので、よかったらコーヒーでも飲みながらごゆっくりお楽しみください。(もかというペンネームはコーヒーが好きというところから付けました)。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。