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へんてこりんりん、アリスの世界

六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーで開催中の『特別展アリス― へんてこりん、へんてこりんな世界 』を観てきた。

前半はアリスの物語の誕生についての紹介。貴重な挿絵原画が見られるのも嬉しいし、当時のイギリス文化についても丁寧に解説されているのも良い。

挿絵画家のテニエルが『不思議の国のアリス』の出版の際、印刷の出来に不満で納得がいかず、回収してすべてやり直しとなった、というエピソードが面白かった。印刷機も発達途上の時代に、現代と同じようなことがあったんだ!と驚き。クリエイターのこだわりはいつの時代も変わらずだ。

後半は、アリスの物語を題材とした映画やアート、ファッションなどの展示。幅広い分野のクリエイターにインスピレーションを与えつづけているのがよくわかる。

アリスの古い映像作品に興味を惹かれた。こちらは1903年につくられた一番古いアリスの無声映画。

当時のできる範囲で、アイデアを駆使してアリスの奇妙な世界を表現しているのが味わい深い。チェシャ猫は普通のもふもふの猫ちゃん。

その他の作品もじっくり堪能。

ヴィクター&ロルフのオートクチュール
アリスの演劇の衣装も楽しい。左のハートの女王のスカートから、王様がでてくる演出だそうな。観てみたい。
色と柄が変化していく『狂ったお茶会』インスタレーション
にまにま笑うチェシャ猫がいる柱。サイコな色合いがぴったり

アリスの唯一無二の奇妙な物語は今も人を魅了し続けているんだなーと実感。
アリスの世界観がそれぞれのクリエイターの世界観とミックスされ、多彩なアリスの作品が生み出されていて面白かった。

お土産に買ったバッジ。生きた花とキッチンにいるチェシャ猫。布製で手触りが気持ち良く高級感があってお気に入り。

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