マガジンのカバー画像

一話読み切り短編小説集

10
時間がない時でも、サクッと読める一話完結の小説です。
運営しているクリエイター

#小説

長堀橋の恋人達

それは地下鉄長堀橋駅の長い連絡道路で見かけた 高校1年生であろうか、まだ制服がなじんでな…

医者と手術と夕食と

ガシャーン! 街灯のない歩道で鳴り響く… ひっくり返った自転車のそばに 顔面から血が噴き…

短編小説 Ken。

「今日から、ここがお前の家だぞ~。」  2DKぐらいのマンションの一室に声が響く。  僕は聞…

ボクは街の"おまわりさん"

今日から交番勤務、長く厳しい警察学校を卒業しようやく、みんなの役にたつ日がやってきたんだ…

大阪たこ焼き恋慕情

あれは高1の夏祭りの日だった 内気で引っ込み思案な僕は珍しく祭りに行った 夜の参道では沢山…

雨、公園にて

毎日散歩に出ていると、同じ人に会いませんか? 通勤・通学でもいい、同じ時間に同じ人。 気ま…

クシティガルバ

桜の花びらが舞う頃、小さかった私はおばあちゃんと手をつなぎ陽気な日差し、柔らかな風の中歩いていた。 おばあちゃんはいつも小さな「祠」に手を合わす。 「おばあちゃん、いつも何してるの?」 「この祠にはね、神様が住んでるんだよ」 「何をお願いしてるの?」 「何もお願いしてないよ。お礼を言ってるんだよ」 「これから毎日、ありがとうって言おうね」 「うん、毎日、ありがとうする!」 すると、優しくおばあちゃんは笑ってくれた。 そんなおばあちゃんは私が小学校に入る頃に亡

ponereーポネレー

「今日もきれいにしてあげるからね〜」と 私を毎日拭いてくれる老人がいる。 この老人は「郵…

6月の太陽と緑の下で。

今日から「明日から妄想ブログ」を 「妄想小説」に変更します。 内容はtwitterアカウント名Km…