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絵描きの嫉妬とSNS

また今日も絵描きの苦悩話です。今日は少し長くなるかもしれません。

▶自分はTwitterが向いていない


社会人になってから、Twitterアカウントをいくつも作り、気になる人をフォローし、オフで食事をしたり、Skypeで相互さんと語り合うなど、自分でもビックリするほど人と交流してました。
この頃は確かに楽しかったです。
Twitterで通知が来るたびに満たされる気分でいました。

ですが次第に、楽しい4割、苦しい6割になっていきます。

前にも少し書いたのですが、自分は「嘘がつけない。社交辞令が出来ない」人間なので、例えば「TLに流れてきた作品にはイイネをしなくては失礼」「なるべくリプで感想を送ろう」「RTしなきゃ」など気を遣い始めると本当に気疲れします。
そしてしまいには、誰かがブロックしただの、されただの、ドロドロの人間関係にまで発展します。

当時、絵の上手い絵描きさんが鍵垢で絵をあげていたのですが、その絵描きさんが問題を起こして界隈内で炎上をしたことがありました。
そのとき自分はその人のフォローを外したのですが、その絵描きさんの絵がまだ見たい、相互を外されたくない、というフォロワーはその絵描きさんの味方をして、まるで何事もなかったかのようにしていました。
自分には絵の上手い人なら何をしても許される風潮が恐ろしくなりました。

▶評価の質


個人的な見解ですが、同じ作品の評価でもTwitterのイイネと、pixivのブクマは質が違うと思っています。
Twitterは社交辞令が含まれているのに対して、pixivのほうが正当に作品を評価されている気がして、今ではTwitterに絵をあげていません。

▶作品の中の人


またTwitterは「作品展示」が目的の場では無いため、当然、作者の日常や性格を見ることになります。
そのため「作品」が好きだったのに「作者」はこんな解釈で作品を描いていたのか…こんな考えを持っていたのか…幻滅した…ということも正直あります。
「解釈違い」はオタクにとって致命傷なため、今まで好きだった人に突然裏切られることもあります。
そもそも「この人は自分の期待を裏切らない!自分と趣味が完全に合った同志だ!」と思い込んでしまうことがいけないんですがね。
「自分の趣味と完全に合うのは自分だけ」と思ったほうがいいと思います。

▶嫉妬と自己肯定感


絵描きに限らずクリエイターは誰しも「嫉妬」したことがあると思います。
特に「年下」「実力がある」「評価されている」。
ここで「くそー!負けるかー!」となれるバネの持ち主か、「好きです!ありがとうございます!」となれる聖人ならいいのですが、「こんなに上手い人が居るなら自分は描かなくてもいいか」となるのが自分です。
どんなに長く絵を描いていても、上手い人がポンと現れたら一瞬です。
今まで何度もこうして筆を折っては新天地に行き、そしてまた折る、を繰り返し。

▶自己肯定感と承認欲求の塊のような人と出会う


Twitter交流を活発にやっていた時期、Rさん(仮)と出会います。
今でも忘れられないですし、人生でこの人以上にポジティブな人に会ったことがありません。
この人は字書きさんだったのですが、とにかく作品をあげるたびに「新作書いたよ!!見て!!」と毎回自信満々に宣伝していました。
リプで褒められても「そうでしょう!そうでしょう!もっと褒めていいよ!」と全く謙遜しないんです。
そこまで言うのならさぞ凄い作品なんでしょう。
ここまでハードルあげておいて大丈夫か?と思いながら作品を読ませて頂いたんです。

ハッキリ言って、100点満点中120点のレベルの小説でした。

失恋モノはもう涙が止まらず、スクロールバーがどんどん終わりになるのが惜しくなるくらい1行1行全てが素晴らしい。
逆にギャグものはこの人にしか書けない笑いのセンスを持っている。
自分は普段、後世に語り継ぎたいレベルの作品でしか感想を送らないのですが、Rさんの作品を読んだ時、超長文の感想を送りました。
こんなに素晴らしい作品を作り出し、読ませて頂き感謝しか無いと。
そしてまたその時も「自分は褒められて当然だと思ってるんで!」と返事が来て、「すごすぎる…流石だ…」と思いました。
その後突然、Twitterアカウントを消しどこかへ消えてしまったのですが、とにかく嵐のような人でした。
またお会いできるなら是非したいですし、自分はずっとこの人のようになりたいと思っています。

Twitterは現在、鍵アカの壁打ちのみで誰とも交流していません。
でもこれが一番安寧を保てています。
いつか自分も作品に堂々と自信を持って「いや~自分天才か?!全人類見てくれー-!!」と言えるような人間になりたいです。

ここまで読んで頂きありがとうございました。
明日はWEBイベントについて語らせて下さい。


ありがとうございます!