WFH Day 32 雑感: 憲法おバズり

昨晩 iPhone SE を予約注文するために夜更かししてしまったためか、とても眠気がひどかった。目を覚まそうと 3.5 km くらい散歩してきたのだが、まあそれでもボチボチ。こんな日もあるさということで、最低限のことだけやって終わり。

なにかのきっかけ(首相会見かなあ)で自民党のウェブサイトを見にいったところ、重点政策で目にとまるアイコンがあった。

画像1

ここで気になったのは、「憲法改正を目指す」というところのアイコンに "LAW" という文字列がつかわれていたことである。というので、以下のツイートをしたところ、なんだかバズってしまった。

ちなみに、「憲法」の英訳は、"constitution" である。あるいは、 "constitutional law" などとも言う。いずれにせよ、"law" だけでは片手落ちもいいところで、"constitutional" の部分が本質である。

通常の法律(これが一般的に "law" と表記されるもの)は「国家が国民を縛るためのもの」であるが、憲法は「国民から国家への命令」。そのため、憲法に違反する法律を立法府は決定できないと。おそらく義務教育である中学校の社会科あたりでこの辺の違いは学んでいるはず。(はず)

国会議員という憲法遵守義務(日本国憲法第九十九条)があるひとびとを抱え、政権与党として国家を運営している立場にある政党が、憲法改正について、"law" という語を安易に使っていることについてすごく危機感をおぼえざるを得ない。

これについて、ドイツの基本法や、とにもかくにも「法」であるには違いないというので反論というか、「間違ってはいない」というコメントを少しいただいていますが、正直なにを言いたいのかわからないのでお引き取り願いたいところ。

政治家は言葉によって政(まつりごと)をしてゆく職業。したがって、言葉の使い方がいい加減なことを外野が忖度する必要は一切ないと考えます。むしろ支援するなら間違った言葉の使い方を指摘していかなければならないとすら考えるものである。

このウェブサイトの実際のデザインや政策は大手の広告代理店がやっているのだろうが、党の人が最終的には確認しているはずである。この画像を見てなんとも思わないのが現在の自民党なのだなあ、というのは感慨がある。戦後民主主義を牽引してきたはずの党であることは事実のはずなのに。

なお、わたしが考える本件の正しい解釈は、「自民党は "law" という語を彼らの考えを表すために正確に使っていて、憲法を『国家から国民への命令』として改正したい」というものである。これは、このアイコンひとつだけではなく、過去の自民党議員の発言や現在提案されている改憲草案などをみても整合的に見え、むしろタチが悪い。

(追記)自民党のウェブサイトでマウスポインタが日の丸デザインに変更されるようになっていたのが象徴的だと思った。

(追記)たまたまなのだが、2020年6月19日頃に自民党のウェブサイトを見にいったところ、"LAW"が「憲法」に変更されていた。私のツイートの影響だろうか。

画像2


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?