おがくずの中で その➁
前回までのあらすじ
その➀執筆中、書きたいことが多すぎて着地点を見失った私は、3年前に書き起こしたメモの存在を思い出した。そこには意気揚々と筆を取り、公開に至る前にそのままその握力で筆をぶち折ったような痕跡があった。今とは少し違う感性で書かれたそれは、そのまま今の文章と繋げるには違和感すぎて、かと言って封印するには惜しかった。
この忘れ去られていた想いに触れてしまった以上、責任を持ってこの手で成仏せねばなるまい…
以下、多少の修正をしつつほぼ当時の文章をペーストしたもの。