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文字型GPSアートの魅力を「佐賀」を例に説明します

国立市でGPSアート200コース完走を目指しているもじぐみです。2022年4月現在で現在130コースほど。年内には目標達成するようにコース作りに励んでいます。


GPSアートの題材選び

GPSアートの題材といえば、動物や干支、ミッキーマウスやアニメなどのキャラクターが多いなか、中には「LOVE」「嵐」「令和」といった文字作品も少なくない。特に、プロGPSランナー・志水さんは、関西を中心に多くの文字型GPSアートを産んでいる。そんな文字型GPSアートには積極的ではなかった僕だったが、何度かトライしていくうちにハマってしまい、最近では最もお気に入りのGPSアートの題材になっている。ハマったポイントや面白さ美しさ魅力ついて説明します。

「百」のGPSアート

文字型GPSアートの魅力・5選

さてここから僕自身が感じる文字型GPSアートの特徴や魅力について、走り書きですがつらつら書き記していこうと思います。

「走」のGPSアート
TATTAで描いた「走」のGPSアート

1️⃣ 美しさ

文字型GPSアートは、お絵かきランなどの動物やキャラクター作品にはない軌跡の不思議な美しさを感じます(よね?w)。この独特な美意識を言葉にしようと思案中ですがなかなかいい単語がでない。一応今は「TATT筆(達筆)」という表現にしようか迷っていますがTATTAに限らないからどうしようかと。まぁ、いずれ決めます。(僕のブログにTATT筆シリーズをまとめていますので興味があればぜひどうぞ)

「年」のGPSアート

2️⃣ メッセージ性

文字型GPSアートにはメッセージ性、テーマをより直接的に訴えることができ、漫画中心のお絵かきラン以上に伝達力の高い作品になることは間違いない。例えば次のような作品を多く見かけます。

  • LOVE、愛(愛情表現)

  • 5049(年齢、主に誕生日)

  • (記念日とか)

  • 京都、佐賀(地域愛)

  • 走、RUN(ランニング愛)

  • 寅、丑(干支)

  • 火油、がんばれ(応援)

  • 嵐、SKE(押し活)

  • π、3.14(円周率の日)

ご覧の通り絵よりも直接的に伝えたいことを伝えられるので、わかりやすく、なんなら長文にも挑戦可能だ。画数の少ない英語から始めるのがおすすめだが、ひらがな作品もたまに見かけるので挑戦したいなと。「嵐」はすごく画数が多いので驚きました。筆書も素晴らしい。

3️⃣ 可読性

文字型GPSアートの可読性については、いくらぐにゃぐにゃした道でもすんなり読めるのがほとんどで不思議だ。この脅威の可読力を利用し大胆なアレンジが可能となっていることに気づいているランナーは少ない。例えば、下の画像は何を書いたものなのかわかるだろうか?

「賀正」のGPSアート
これは何と書いている?

文字通りに書いていないコースでもなんとなく読めてしまう不思議な力がGPSアートにはある。文字なのに文字通り書かないという、文字通りなパラドクスにとても不思議な感覚を味わえますよ。これはコース設計において「もじぐみのGPSアート」で多く取り入れている「くさり走法」を使うことが、この美しさのキモとなっている。ミステリーサークルを感じさせるこの描き方。これも名前にしたいのだが、いい名前募集中!(くるわけないですw)

Adidas Running を使ったGPSアート
答えは「賀正」です
シンプルでもなんとなく読める

「賀正」RUNについては「賀正お絵かきランのブログ」で詳しく紹介していますので、是非どうぞ。
https://www.mojigumi.com/outdoor/joging/gpsart-2022/

4️⃣ 一筆書きらしさ

文字型GPSアートは絵画作品と違いとても「一筆書き」らしさが増す。さっき紹介した「くさり走法」が効果的に影響し「一筆書き」らしさに影響しているのだろう。文字は決して一筆書きで書けないのだが(特に日本語や漢字は)、英語の筆記体のように無理やり一筆で書いてしまおう。

「佐賀」のGPSアート
「佐賀」のGPSアート。これは「さが桜マラソン2022」公募で入賞をいただきました。

さが桜マラソン2022と「佐賀」のGPSアートについては「佐賀の走り書きブログ」で詳しく紹介しています。是非どうぞ。
https://www.mojigumi.com/outdoor/saga-gpsart-2022/

5️⃣ 簡単さ

文字型GPSアートの魅力として最後の5つめに紹介したいので「簡単さ」という点。簡単と言える理由はジグザグ道が少ないことだが、見た目も「簡単そう」に見えることだ。いかにも難しそうなコースはランナーにとって走る気がしない。ランナーは描くよりも走りたいモチベが強いので、ジグザグしてるとやたらとルート変更の指示が増えテンションが落ちてしまう。通常のGPSアートだとコース指示数はざっと100から、フルコースだと300回に達することもある。ランニング中に1キロあたり6回以上の曲がり角があり、方向指示があるとラン中に方向指示ばかり気がとられうんざりしてしまうものだ。文字型GPSアートはその点曲がり角が少ないのでランに集中しやすい。

「宝」の文字型GPSアート

それに、曲がり角が少ないことがGPSアートの絵全体に速度感と美しさを生んでいる。体全体を使った大胆な絵は、速度感がありダイナミックな絵に仕上がることは美術でよく言われている。これがGPSアートにも現れている。マニアックすぎて自分でも何を言ってるのかよくわからないが、簡単さ、シンブルさは美しさと表裏一体で、とても印象に残り記憶に刻み込む。
簡単さの長所はそれだけではなく、アーチストでなくても市民ランナーやGPSアートの初心者でも走りやすいコース、つまり、大衆的なコースになるということが一番お気に入りのメリットだ。作者ひとりだけが走って終わり、というGPSランにはしたくない。

文字型GPSアートについては、こちらのブログ「文字型GPSアートが面白い」で詳しく紹介しています。ぜひご覧ください。
https://www.mojigumi.com/outdoor/text-gps-art/

金沢マラソンGPSアート公募に出品した文字

金沢マラソンGPSアートコンテスト2023に応募した、文字型GPSアートがこちら。漢字2文字の一筆書き作品としては世界初!。クサリ走法を利用して描いた奇跡の30km。歴史を作りました😁。

金沢マラソンGPSアート


志水プロのGPS文字アート

文字型GPSアートについては、プロGPSアーチストの志水さんのインタビューが多く掲載されているので下にいくつかリンクを紹介します。志水プロはこれをGPS文字アートと名付け、甲南西宮LOVE京都LOVE東北FIGTH、等、地域愛をテーマに多くの作品を発表している。それ以外の文字テーマには、坂本龍馬などがあるが、いずれも地域振興を目的にしている作品が中心。

十二支の漢字GPSアートを目標に

干支ラン十二支を全て完走でGPSアートの当初の目標を達成感に包まれた期間もとっくに終わったので、次の目標として干支ラン漢字コースで再度十二支コンプリを目指すこととしました。

干支ラン十二支完走
十二支完走の詳細については画像をクリック

十二支の漢字一覧

どういう漢字かは次のとおり。比較的画数が少ない漢字ばかりなので、綺麗なコースが描けそうで、楽しみだ。来年の卯年から始めるのがいいか、今年の寅年から始めたらいいか迷い中。また新しい目標ができて士気が高まっている。

(ねずみ)、(うし)、(とら)、(うさぎ)、(たつ)、(み)、(うま)、(ひつじ)、(さる)、(とり)、(いぬ)、(いのしし)

まとめ

そもそも「文字」とは絵で伝達し合ってた記号だった(下記ツイート参照)。なのでGPSアートのような一筆書きで記号性の高いシンプルな図案ととても相性がいいはずである。なので、今後もGPSアートの題材に幅ができたことにとても嬉しく感じたということで、ここでこのnoteのまとめにします。最後まで読んでくださりありがとうございました。

このnoteではこのページ以外にもたくさんのGPSアートについて投稿していますので、興味のある方は是非ご覧になってください。そしてハートボタンや購読してもらえると励みになって嬉しいです。よろしくお願いいたします ^ ^


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