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大工、実録!○○屋敷!!

 産廃営業部の仕事も慣れてきた頃、先輩お二人の業務をサポートすべく、Kさんからは建物解体の仕事を引き継ぎ、Yさんからは会社の問い合わせの応答という仕事を引き継ぐことになりました。


 「もしもしすいません。あの~畳を何枚か捨てたいんですけど~」


 各事業所や事務所へ寄せられるゴミの問い合わせに対して、電話に出た従業員や対応した社員が僕の携帯を案内する。すると僕にお客から直接バンバン電話がかかってくるというモノ。


 ある日のこと、不動産管理会社のお客からゴミで困ってる部屋があるので、片づけてほしいとの電話がありました。ふむふむ、とりあえず見に行きましょう。


 ってなわけで、問題のマンションに到着。ごく普通の賃貸マンションだけど、借主が家財道具をそのままに出て行ってしまったとのこと。


 ちなみにその手の残された家具や電化製品などは残置物といって、汚れたお部屋からきれいなお部屋にクリーンアップするお仕事の際に出る産廃として、捨てたりします。


 はいはいザンチの見積もりねって感じで、僕ら産廃営業にとっては手慣れたものなのですが、ガチャッとマンションの玄関ドアが開くと・・・。


 なんんじゃあ!! こりゃぁぁぁぁぁあああ!!??


 ドアが開いたと同時に、ガサガサ足元に崩れてきたのはコンビニ弁当のゴミ、ゴミ、ゴミ! 玄関いっぱいに、廊下いっぱいに、部屋いっぱいに広がるコンビニ弁当のゴミゴミゴミゴミ。


 ゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミぃいいいい!!!!!


 ゴミフェスティバル。春のゴミ祭り。ゴミ霧中。


 本当に歩くところなんて、それにくっっさい!! ここに人間が居たのかよ・・・。よく見ると、ベッドだった場所付近に雑誌のゴミが集積してて、ゴミベットで寝ながら雑誌を眺めてたっぽい~。ひえ~。


 え? なにあのペットボトル!? なにあれなにあれ、こわいこわいこわい!


 う~ん、そうなんです。場所によってはもっとおぞましい光景が広がっています。が、そこはご想像にお任せします。


 実はこうしたゴミ屋敷を専門に片づけている業者さんがいて、僕の会社はその会社に依頼して片づけてもらっていました。

 

 産廃営業をやっているとゴミ屋敷やゴミ部屋の案件に出くわすことはかなり多いです。でね、みなさんの町にもあるかもしれないゴミ屋敷。おそらく僕みたいに業者が見に行ったことはあると思うんですよね。でもなぜ、片づかずにそのままなのか・・・。


 それはね、片づけ費用が高額になるからなのよ!


 最初から捨ててればタダだったのにね。


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