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Everyday Sling 6L V2を約2年間、ほぼ毎日使った感想(かばんの中身)

2020年8月にPeak DesignのEveryday Sling 6L V2を購入しました。購入以来、ほぼ毎日使うバックになっています。その感想をまとめたいと思います。

デザイン

コンパクトで目立つ要素の無いステルスデザインが気に入っています。ここアメリカにおいて、目立たないのは安全性を高める効果も期待できます。変に目立てば、悪党に狙われてしまいます。また、余計な加飾が無いのは、飽きさせないデザインとも言えます。これは、赤いLEICAエンブレムが無いLEICA MP 0.72に通じるものがあります。おかげで、通勤でもプライベートでも使える、飽きのこない絶妙なデザインだと思います。

収納力

これまで、LEICA MP 0.72とRollei 35SなどM型よりもコンパクトなカメラとの組み合わせの収納は全く問題ありませんでした。しかし、さすがにM型を2台は収納出来ないと考えていました。そのため、LEICA M Typ240をebayで購入した時、Billingham Hadley Small ProWOTANCRAFT "PILOT"など新しいバックの物色を始めていました。しかし、LEICA M Typ240が届いて実際に試してみると、交換レンズ1本含めてM型2台が問題なく収納することができました

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私が普段、Everyday Sling 6L V2に収納しているアイテムの一覧です。

LEICA MP 0.72 + ELMAR-M F2.8
LEICA M Typ240 + Summicron-M 35mm F2 ASPH
予備レンズ(Elmarit-M 28mm F2.8 ASPH)
予備フィルム1本
予備バッテリー
イエローフィルター
アルカスイスプレート(写真に入れるのを忘れました)
フィルム記録用紙
ボールペン
レンズクリーナー
ケーブルレリーズ
財布
車のキー
予備マスク(写真に入れるのを忘れました)
Apple AIrTag (写真に入れるのを忘れました)
トラベル三脚(カバン下に吊り下げ)

これだけ収納できれば十分です。ただ、どのレンズも小型であることがポイントです。Voigtlander Nokton Vintage Line 50mm F1.5 Aspherical II SCなど、大きいいレンズは、レンズフードを外すなど工夫が必要になります。Noctilux-M 50mm F1.2 ASPHなど巨大なレンズの場合、予備レンズを諦めれば収納できると思います。

あえて言えば、単体露出計を入れるスペースがありません。もし単体露出計が必要ならば、予備レンズは諦めることになります。

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ライカの2台は並べて向き合うように収納し、無駄なスペースを省くようにしています。レンズは折り紙ディバイダー(FlexFold dividers)に乗せていますが、いつもは下に収めて、ディバイダーの上には財布とフィルム、キーなどを収納しています。この折り紙ディバイダーは本当に良くできています。

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Peak Designのトラベル三脚は、ソフトケースに入れてバックの下に吊るしています。しかし、カメラ2台に三脚だと、かなりずっしりします。必要な時しか三脚は持ち運びませんが、いざという時に持ち運べるのは心強いです。

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小物用のストレッチポケットには、レンズクリーナーとApple AIrTag を収納しています。ZEISSのウェットレンズクリーナー(高さ50mm 幅55mm)がピッタリ収まるポケットが5つあります。SDカードの予備が必要ならば、余裕に入れることができます。ケーブル類も入りますね。中身が高価なものなので、念のためにApple AIrTagを入れています。

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クレジットカードや免許証も収納できるので、財布が邪魔なときは、必要なカードだけこのポケットに入れて出かけます。おかげで、プライベートでは殆ど財布要らずです。

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タブレット用のスリーブに、フィルム記録用紙とペンを収めています。タブレットを持っていないので試していませんが、仕様では 11インチ iPad Proが入るそうです。しかし、カメラ2台を収納していると、さすがにタブレットを入れるのは厳しそうです。

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メインコンパートメント左右にソフトポケットがあります。片方には予備バッテリー、もう片方には三脚を吊り下げるストラップとアルカスイスプレートを収納しています。サングラスを入れる事もできます。

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フロントのポケットには、イエローフィルターとケーブルレリーズ、予備マスクを入れています。ここに沢山のモノを入れるとバックが歪になるので、詰め込むのは勧めません。

耐久性

2年近くほぼ毎日使っても、外観は殆ど劣化を見ることが出来ません。外装の400Dナイロンは、100パーセントリサイクル素材を採用しているようです。リサイクル素材は耐久性に乏しいケースがありますが、これに関してはあてはまらないようです。ブラックモデルということもあり、汚れも無いです。

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折り紙ディバイダーは、少しエッジがほつれてきましたが、使用上、全く問題はありません。

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ボールペンのキャップを忘れて、インクが内装の生地に染み込んでしまいました。このような自分のミス以外は、汚れや劣化が殆どありません。品質の良さを感じます。ブラックの内装ならば汚れも気にならないと思いますが、レンズキャップやバッテリーなど小物を探すとき、シルバーの内装の方が簡単に見つかるので、機能的な内装色と言えます。

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一般的に、ショルダーパッドは最も劣化する部分だと思います。Everyday Slingは、ストラップやショルダーパッドを交換することができないので、耐久性は大変重要なポイントになります。現時点では、ショルダーパッドの内側(ボディに接する面)をよく見ると若干毛羽立っているだけです。十分な耐久性だと思います。

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金具部分には傷と塗装の剥げがありますが、普通に使用したら付く傷や塗装の剥げだと思います。機能的には全くダメージがありません。総じて耐久性のあるカバンだと思います。

使い勝手

普段はショルダーバックとして使っています。コンパクトなので、フォトウォークしていても邪魔になりません。

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バックの両サイドにCAPTUREを装着できます。このおかげで、ショルダーバックとカメラストラップの両方を肩からぶら下げる必要はありません。このようなPeak Designのエコシステムは素晴らしいです。ただ、カメラが露出しているので、不注意でぶつける可能性があります。そのため、ライカはCAPTUREに装着する勇気がありません。これは注意散漫な自分の問題です。

ストラップの長さ調整を素早く出来るアジャスター機能のバックルは、とても良くできています。バックルは、アジャスターは機能だけではなく、見た目もメカニカルなデザインで格好良いです。こういう機能パーツにPeak Designのセンスを感じます。

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バイクに乗るときはウエストバックにしています。ウエストベルト(ストラップ)を最も短くしても、まだ若干余裕がありタイトにできません。大柄なアメリカ人を基準にしているためでしょう。これが唯一の不満な部分です。

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ジッパーは世界のYKKではなく、防水機能があるUltraZipを使用しています。YKK以外のジッパーは機能的に酷いのが散見されますが、このジッパーはスムースな開閉を実現しています。

企業哲学

この会社の魅力は、サンフランシスコの企業らしくコーポレートミッションが素敵です。ホームページに6つのミッションを掲げていますが、私は三番目のカスタマに対する姿勢が気に入っています。

私たちのお客は賢く有能な大人であり、遠く離れていても不誠実な行為を察知するセンスを持っています。そのため、私たちは、自分たちが何を考え、何をしているのか、そしてなぜそれを行っているのかを、きちんと伝えるように常に心掛けています。そして、失敗したら、それを認めて正します。私たちは、お客様から多くのことを学びます。だからこそ、温かさと機転と敬意をもって、双方向のコミュニケーションを育んでいます。私たちは、お客様からのフィードバックを歓迎するだけでなく、私たちの製品や会社をより良くするために、積極的にお客様とのつながりを構築します。そして、これは私たちの製品を使う人たちだけでなく、リセラー、メディア、業界、パートナー、そして人々に対しても言えます。

このような、フラットな姿勢を今後も続けていって頂きたいです。

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さらに、Peak Designは、自社製品の中古売買のプラットフォームを提供しています。環境保護のため自社製品をゴミ箱に入れさせない、という姿勢です。もちろん、中古製品を購入してもLIFETIME WARRANTY(生涯保証)は継続されます。そのため、安心して中古製品を購入できますね。気に入って購入しても、いつか様々な理由で使わなくなるケースも多々あります。その時、こういう場があれば嬉しいです。

企業哲学は、製品レビューに直接影響するものでは無いかもしれませんが、ブランドを愛する重要な要素です。長く愛用したいので、こういう部分にも注目して製品を選びたいです。

まとめ

デザイン、収納力、耐久性、使い勝手、企業理念のどれをとってもポジティブな感想を持っています。しかも、LIFETIME WARRANTYで$119.95はとても安いと思います。一時、Billingham Hadley Small Proが欲しいなと思いましたが、改めてEveryday Sling 6L V2で十分だと再認識し、これからも大切なカメラを運んでもらいたいです。

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在庫が少なくなっているようです。そろそろV3が発表されるのでしょうか。どのように進化するのか楽しみです。

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