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ILFOTEC DD-XとTF-4を使ってみた <週末自家現像>

趣味として始めた自家現像の最初の現像液は、現像・停止・定着を一回のプロセスで行えるCineStill Film Df96 Monobathでした。その後に、自家現像キットに同梱されていたILFROD SIMPLICITYを使いました。どれも私のようなエントリカスタマをターゲットにした商品です。ほぼ毎週末現像してきて少しずつ慣れてきたので、今回から本格的な現像液を使うことにしました。選んだ現像液はILFOTEC DD-Xで、定着液はTF-4 ARCHIVAL RAPID FIXERです。以下、現像液情報です。

ILFOTEC DD-X (濃縮液体タイプ)
特徴:シャドーの深み、中間調への滑らかなグラデーション、明るい詳細なハイライトなど、色調の全範囲をカバー。
B&H価格:$21.95
現像液希液:1:4 (5,000mlの現像液が作成できる)
現像可能本数:16ロール(1ロールにつき原液60ml+水240mlで、2本まとめて現像で計算)
1ロールあたりのコスト:$1.37
開封後保存期間:完全に密閉されたボトルに入れて24ヶ月間
攪拌方法:最初の10秒間に4回反転させ、その後の1分間事に10秒間に4回反転させる。

TF-4 ARCHIVAL RAPID FIXER 1 liter (濃縮液体タイプ)
特徴:停止液の必要はなく水で良い。アンモニア臭がある。
B&H価格:$13.95
定着可能本数:76ロール(For film the capacity is 15-20 rolls of film per liter of working solution.)
1ロールあたりのコスト:$0.18
希釈:1:3
開封後保存期間:1年
再利用タイプ
攪拌方法:3分から4分間を目処とすし、1分間に30秒の攪拌を行う。(停止は、流水で連続攪拌30秒)

ILFOTEC DD-Xは、再利用を前提で購入しましたが、使う前に改めて説明書を読んだら、再利用は可能だがワンショットを勧めるとし、再利用したとしても現像液は24時間以内で消費するように書かれていました。英語だったため、これを見落としていました。週末2ロールづつ現像する私にとって、24時間以内の追加の現像は無理なので、実質ワンショットでの利用となります。そのため、1ロール$1以内の予算で考えていましたが、残念ながら$1.37となります。

TF-4 ARCHIVAL RAPID FIXERの原液は透明な水分と白い沈殿物で分離されているので、よく振ってから蒸留水で希釈します。アンモニア臭がするので、家族が居ない時に作業することをお勧めします。希釈して5分から10分すると沈殿物が無くなり透明になります。透明になったら保管するボトルに移します。

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実際に使ってみて、問題なく現像が出来て安心しました。スキャンして見ると、粒状感も細かく情報量も多く質感が高いように感じられます。ILFORD HP5 PLUSらしい繊細な表情も表現しているように思います。 次は、Tri-Xで試したいと思います。

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カメラ:LEICA MP 0.72
レンズ:Voigtlander Nokton Vintage Line 50mm F1.5 Aspherical II SC / Elmarit-M 28mm f/2.8 ASPH
フィルム:ILFORD HP5 PLUS
現像液:ILFORD ILFOTECH DD-X(9分)
停止液:水(1分)
定着液:TF-4 ARCHIVAL RAPID FIXER(4分)
水洗:水
水滴防止剤:ILFORD SIMPLECITY
スキャナー:Plustek OpticFilm 8200i SE
スキャンソフト:SilverFast SE Plus 8

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