見出し画像

バルサム切れ? Rollei 35S

  先日、Rollei 35Sのレンズフィルターを外してレンズを見たら、光の具合でレンズ表面にオイルのような模様を発見しました。汚れかと思いレンズクリーナーで拭いてみました。それでも汚れは落ちませんでした。「これはもしかしたら、噂に聞くバルサム切れか?」と思い、色々とネットで調べてみました。バルサム切れは、様々なパターンがあるようで、Rollei 35Sのレンズの汚れと同じような症状もありました。

画像1

バルサム切れは、貼り合わせレンズに使う接着剤のバルサムが経年劣化で曇ったり、気泡が出る症状で致命的なダメージです。一方、修理もできるらしいので、早速リペアショップに問い合わせをしました。問い合わせをしたのは、関東カメラです。米国のリペアショップを調べたのですが、どこが信頼できるショップなのか全く分かりません。ちなみに、英語ではBalsam Separationというらしいです。関東カメラは、昔、NIKON Fをオーバーホールに出して、とても素敵な仕事をしてくれた誰もが知るリペアショップです。

メールで問い合わせたところ、直ぐに大変丁寧な返信を頂きました。結果から言うと、このカメラのレンズのSonnerは、レンズは後玉のみが貼り合わせの構造になっており、前群は貼り合わせではないことからバルサム切れではなく、レンズの汚れだと考えられるとの事でした。実際にSonnerのレンズ構造をググってみると、確に前玉は独立した設計になっています。この丁寧なメールに、まずは安心しました。ただ、この汚れを素人の自分が無理やり落とそうとすると、逆に傷だらけになりそうなので、来年、日本に帰国した機会にオーバーホールに出してみようと思います。

この記事が参加している募集

#カメラのたのしみ方

55,041件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?